実況とバンドと恋と 2 (ページ6)

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桜菜side

キ「ほ、ほら！はぐれると困るから！！」

桜「あ、う、うんっ」

差し伸べてくれた手に自分の手を重ねた。

その手はあたたかいというか、あつくて

お互い恥ずかしいんだなっていうのがビンビン伝わってきた。

キ「最近、練習の進み具合はどう？」

桜「えっと…うん、いい感じだよっ」

キ「そっかそっか」

桜「曲もいい感じに仕上がって来てるよ。あともう少し」

キ「…楽しみにしてる」

桜「うん、楽しみにしてて」

キ「そーいえば、この前のライブで披露できなかったっていう新曲も披露するんだよな？」

桜「うん……なんかドーム公演なのに、新しいことばっかだね笑」

キ「いいんじゃね…？大舞台だからこそ、新しいことを全力でやればいいじゃん。その方がかっこいいだろ」

桜「そうだね…ありがとうっ！キヨくんいい事言うね～笑」

キ「俺はいつもいい事言ってるだろ笑」

桜「あれ？そうだっけ？」

キ「そうだよ笑」

桜「えー笑」

いつの間にか、恥ずかしさとかなくなっていつも通り自然と話して笑っていて、あつかった体温もあたたかいものへと変わっていた。