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結局ゴールデンウィーク中は、ほぼシャオロン達に勉強を教えていて、気づけば何人かは応用も解けるようになっていた。
シャオロンとは最終日によくわからない弄りをされてから話す機会が無かったけど、さっきの感じからするとだいぶ心を許してくれるようになったのかもな。
彼との間に壁が無くなった気がして嬉しかった。
…そんな能天気だった自分を殴りたい。
sha「ほら、中間で見せたったで?」
『う、うん…そうだね。』
久しぶりの野球からの帰り道、話したい事があるからとベンチに座らされ試験用紙を並べたと思ったらご褒美を強請られた。
全部50点以上、わぁ赤点余裕で回避してるネ〜
いやすごく嬉しいよ?シャオロンからのご褒美頂戴発言が無ければ素直に喜んでたよ?
とりあえず無理やり彼の肩を押し戻して座り直させる。
ボソッと馬鹿力と聞こえたがスルー。
sha「そういやA、俺の親に脅されとったやろ。」
『え…?…いや、んー………ごめん、知ってたか。』
あんのクソ親、子供がいる家で電話してたのか。
誤魔化しても意味がなさそうなので正直に謝る。
申し訳なさで顔を地面に向けると、横に座っていた彼がまた立ち上がり、今度は私の膝の前にしゃがみ込んだ。
幻滅…はしてなさそう。
むしろ逆にニヤニヤしながら煽ってきた。
sha「出資、止まらんで良かったなぁ?誰のおかげやろなぁ?」
『…なにが言いたいの。』
sha「んー?せやからご褒美ちょーだいって。」
こいつ…!そんな汚い手を使って大人を操ろうなんて100年はや、
sha「なぁ、ダメなん?」
こてんと首を傾けたまま、そっと手を握って上目遣いで攻めてくるシャオロン。
『んん"っ、、、!?』
何だこの破壊的な可愛さ…!まるで小型犬、ポメラニアンのような愛くるしさ…!
『〜〜ッ分かった、分かったから!』
sha「いえーーーい雑魚乙wwwwじゃあ今週の日曜日デートなー!」
『え、ちょま』
耐え切れず頷けばデートの予定を組まれてしまった。
いや今のはずるいって。
てかさっきの可愛さはどこに行ったんだおい。
いつも通り煽り散らかしてくる彼に何か言おうと顔を上げるも、るんるんで先を行くシャオロンを見たらどうでも良くなってしまった。
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狸(プロフ) - フラスコさん» 鼻血拭いてくれた…ママっ!!!(((は?)最近寒くなって来てるので体調にはお気をつけながら更新頑張って下さいね!無理して風邪ひいたりしたら大変なので!走り抜けるのを応援します! (2020年12月10日 21時) (レス) id: 73e2984c97 (このIDを非表示/違反報告)
フラスコ(プロフ) - 狸さん» ありがとうございます鼻血吹きます(フキフキ)手を止めきらないように走り抜けます!コメント感謝です!! (2020年12月10日 20時) (レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
狸(プロフ) - いやもう最高です(鼻血)不快なんてとんでもない!逆にふんふんしてます(キモ)これからも頑張ってください!応援してます! (2020年12月6日 21時) (レス) id: 73e2984c97 (このIDを非表示/違反報告)
おーいお茶ゃゃん - 私も大好きだぁー。これからも頑張ってください!応援しています! (2020年12月3日 21時) (レス) id: 8cbf6f4060 (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - 良いぞもっとやれ!青春楽しんでいけぇ!? (2020年12月3日 18時) (レス) id: 2c758a340b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フラスコ | 作成日時:2020年10月31日 12時