試験01 ページ9
gr「それでは、お前を試すために任務を下してやろう。」
何の任務だろうか、緊張から次の言葉を待つ。
gr「まず、体を休めろ。」
『…へ？』
総統曰く、何十年も檻の中で過ごしていて万全に動けるわけが無いから、しっかりベッドで寝て休めとのこと。
『で、でも、まだ認められもせずに…！』
gr「うるさい、俺の命令だ。ゾム、部屋まで連れてったれ。」
zm「ウィッス」
私が嫌がるのを尻目に、ゾムさんの腕力によって半ば強制的に部屋から出された。
zm「良かったやん！これで復讐ガッツリできるなぁ！』
るんるんで私の前を歩く彼に何とも言えない気持ちでついていく。
本当にここにいて良いのだろうか。
久しぶりに長い夢を見ているだけだろうか。
未だに整理がつかない頭で歩いていると、いつの間にか立ち止まっていたゾムさんの背中に頭突きをかましてしまう。
zm「んふふ、ちゃんと前見て歩きやー？」
ほれ、ここがあんたの部屋やで、と指された部屋の扉を恐る恐る開けてみれば、何ともシンプルな最低限の家具付きの部屋だった。
『ベッドがある…！』
久しぶりのベッドに喜びを隠せず、今にも飛び込もうとしていると後ろから手を引っ張られる。
zm「あかんて、寝る前に風呂入りや！」
捕らえられてる時は水に濡れたタオルで拭くぐらいしかさせてもらえなかった為か、頭も体も確かにだいぶ汚い。
どうやら部屋にお風呂場も付いているらしく、じゃあと早速入ろうと着替える所に入る。
すると何故か一緒に入ってくるゾムさん。
『…何でゾムさんも入ってくるんですか？』
zm「ん？いやー俺も血ィ浴びたし、洗い流したいなぁーって！」
背中洗ったるで！とか言いながら目の前で脱ぎ始めたこの男の人は俗に言う阿呆なんだろうか。
久しく見慣れていないためか、がっしりとした男の人の上裸を見た瞬間、顔に熱が籠るのを感じる。
zm「んー？何やA、もしかしてこういう耐性無いん？」
ニヤニヤしながら、ただでさえ狭い空間で距離を縮めてくる彼は根っからのドSなのだろうか。
『…虐めないでください。』
そう言い、抵抗のつもりで睨みつける。
zm「！！
…いやー、あかんでそれ、誘ってるようにしか見えへんわ。」
そう言った途端、ゾムさんの整った顔がドアップになり、口に違和感を感じた後、満足げに彼はお風呂場から出て行った。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
