出会い zm視点 ページ8
その瞳はまるで、宝石の、ルビーのような色をしていた。
吸い込まれたように瞳を見つめていたら、ついさっき俺がやった男の血が欲しいと言われる。
あかん、つい見惚れてもーた
っていうか、今こいつ、何て言うた？
その様子が何か面白くて鍵を壊してやればすぐ様飛びつく影。
「へぇ、今、血ィ吸ったん？」
そう問えば慌てたように顔を隠す女。
ふーん、吸血鬼ってほんまにいたんやな。
さっき見た目をもう一度見たくて、顔をこちらに向けさせれば、底無しのような黒色の目をしていた。
目について聞いてみれば、凄く罰が悪そうな顔をする女を見て、おもんない話はやめとこと思い、どうして囚われてたのか興味本位で話を聞いた。
女がポツポツ話し出したのを聞きながら、容姿を眺めてみる。
髪も服もボサボサなのを見ると、まるで捨てられた猫のようだった。
女曰く、自身の仲間も家族もここの国の研究所で研究された挙句、他の国に売り捌かれたらしい。
そして女はここの男に気に入られたのか、ずっと檻に入れられ、先程の目を見せるだけの飾りのように扱われていたらしい。
聞けば聞く程、気持ちの悪い内容である。
きっしょいなぁと男を見れば、驚いたように見る女。
なんや、確かに綺麗な目やけどお前は見せ物ちゃうやろ、ちゃんと生きとるやんけ。
そうは思っても、んな臭いセリフ似合わんから言わんでおいて、これからどうすんのかと聞いてみる。
『私は、死にたくて仕方ありません。』
咄嗟に死んだ目で答えた女を見て、まぁそうなるかとナイフを研いでいれば、『でも』と女が続ける。
「でも？」
『奴らを1人残らずころしたいです。』
んふふ、ええやん
その目。
めっちゃおもろいやん。
すぐにでも崩れ落ちそうなのを耐えながら、立ち上がって言った女、いや彼女を放っておけないと思った。
猫みたいやからやろか？
とりあえず、日が弱いはずの彼女に俺のパーカーを被らせ、その国を後にした。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
