出会い05 ページ6
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「で、連れてきたと。」
「せや！」
今、私は全く知らない国の客間に連れてこられ、全く知らない男の人に穴が空くほど見られている。
赤色のマフラーが目立つ眼鏡の男性は、彼に向き直してお前なぁ…とため息をついていた。
私が先程までいた国はブレラ国といって、どうやらこの国にスパイを送り込んでは探りを入れていたらしい。
そりゃあスパイを入れた国にいた吸血鬼と聞いて、心を許す人がいる訳が無いだろう。
…でもこの男の人も驚くだけで特に何かする訳でも無く、ただ緑の人の行動に対し、ため息をつくだけだった。
「ほんまにスパイとかでは無いんやな？」
「何度も言うてるやろ！なんかしたら俺が責任取るわ、な、ええやろ？頼むわトントン！」
トントンと呼ばれた男がどうするかと悩んでいると扉がバァンと音を立てて開いた。
「面白いにおいがするゾ！！」
そう言って入ってくるなり、眼鏡をかけた金髪の男性は私の前に滑り込んできた。
そして私の容姿を見るなり、成る程！マジもんの本物だゾ！！と言いながら肩を揺らしてきた。
うっ、苦しい。
「ちょちょ、やめーやグルッペン。白目向いてるで」
赤マフラーの男性に言われてから気づいた男性は、揺らすのをやめ、キラキラした目で私を見下ろした。
「お前、名は何というんだ？」
『な、名前ですか…？』
名前なんて何年ぶりに聞かれただろうか。
あっ聞くの忘れてた！と横で騒いでる緑の人も名前が気になるのか、前のめりに覗き込んでくる。
私の特性とかではなく、名前を…。
『…A、Aと申します。』
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
