【ヘタリア】あの日、あのとき【都道府県】

１４話 ページ15

そのころ、46都道府県は…

(東京)


いきなり46人に激痛が走る。


東京は震度5強。3までなら数回あるものの5強は久しぶりだ。


都心の建物が崩れることは無かった。


関東で苦しんでいるのは、茨城と千葉だ。さっきまで、


「いばらぎじゃねぇ!いばらきだ!」


「お前の発音だと、どっちもいばらぎだっつーの!」


とか言ってたのに。


「っだ…、早く、早くおさまれよ…」


東北は全部がダメージを受けている。まだ北海道は立てるようだが…


「まっで…だめだ…浜通り…」


福島だけ様子がおかしい。


『浜通りがどうしたんだ?津波か?』


「げん…し…が!」


このときはわからなかった。福島第一原子力発電所のことなんて。


「待って、東京俺んとこも線出てる!」


沖縄が口を押さえる。


『震源地は!』


「宮城県沖…M9.0。青森.岩手.宮城.福島.茨城.千葉が危険」


大阪が必死に言う。昔のこともあってか震えている。


『宮城県沖か…おい、宮城は!?』


「スペインと…!イギ…リス…と石…巻市!」


石.巻.市というと港町だ。今までの教訓をいかし、宮城なら避難できていると思うが。


「東京何してるん!?」


『電話だよ!!』


「いや、見たらわかるけども!」


大阪はそんなことしてるより東北のことに気をかけた方がいいと思ったのだろう。


『繋がれ…!繋がれ…』


すると「東京!?」と宮城の声がした。


「東京、スペインとイギリスは無事。被害は…」


『被害は伝えなくていい!こちらは太平洋側北から南まですべて警報等が出ててる。』


『東北は六県すべてダメージを受けている！』


ﾂｰﾂｰと連絡が途絶える。


果たして伝わったのだろうか、、、


「え、繋がったん!？かしてや！」


大阪は電話をかけようとしたが繋がらなかった。


『日頃の行いだな。』


「マジかぁ、、、」

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