1章8話 勝手な見解 ページ9
2次試験は、美食ハンターを名乗る2人のプロが審査員で、課題は料理だった。
特に変なことも無かったので抜き出す部分も特にはないが、もちろんのこと、私は1回目の2次試験には不合格だった。
1つ目の課題である豚の丸焼きは難無くクリアしたものの、2つ目の課題、“スシ”についてはどうも、ちゃんとした成果を出せない。
他の参加者の情報で魚を使う、米と組み合わせる、という2つの事が分かり、自分でもそれなりに考えて作ってはみた。
しかし、私の作った丸めた米の上に焼いた魚の切り身をたっぷり乗せたそれはどうやら“スシ”では無いらしく、
“味と発想は嫌いじゃないけどこれは違う”
――――と、言われてしまった。
魚の味付けと米と魚のバランスは自分的には完璧だったので、これがもしも味のせいならもう私は諦めるしかない。
(ドンブリって、何なのかしら……)
私の作った料理のことを、試験官はそう呼んでいた。
これでも育ちは良いから、舌は肥えている方なはずなのだが……。
(まあ、多分普通に料理が違ったんでしょうね)
今思うと、ジャポン食はナットウやニシメなら食べた事があるけど味付けがあまり好きでは無かった気がする。
なので、私の感覚ではジャポン食を美味しく作ることは不可能だったのかもしれない。
そんなこんなで、合格者0名となった2次試験。
偏見にはなるが、試験官──メンチのようなタイプの人は、1度ダメと言ったら絶対に曲げない。(ちなみに、私は脳内の発言のほとんどが、もはや私の偏見でしかないことに気付いていなかった)
特に、ここに居る受験生では彼女の意見を変えさせる事は不可能だっただろう。
ところが、無駄骨だったか、と私が少し残念に思った時、ハンター協会会長であるネテロ氏が登場。
｢それにしても、合格者0名は、ちと厳しすぎやせんかのう｣
彼の鶴の一声で、2次試験はやり直しとなった。私はこれにより、無事課題クリア。
ちなみに、その時に食べたゆで卵は、私の中のゆで卵という概念を、覆すくらいには美味しかった。
*
すみません、2次試験の話は支部にあげた方で雑に説明しただけだったので、これでも割と補足は入れました。
最初に｢削ったり言い回しを変えたりする｣といいましたが、今のところ読みやすいように余白を入れたり心の中の声を足したりしているだけです。逆に増やしてて笑いました。
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…！武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト？！ (1月3日 0時) (
レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……！！ この気持ちでこれから先、更新頑張ります！ (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き！更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……！！調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます！ (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!！続き気になる……！！更新待っています！！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ。 | 作成日時：2021年5月22日 0時
