1章7話 趣味は蝶集め ページ8
(しかもアイツ、番号44じゃないの……)
つまり、私とほぼ同じタイミングで会場に入っている。にも関わらず、私は今までこいつの存在に気付いていなかった。
会場に入ってすぐ壁際に行き、その後すぐに16番に声をかけられ、そしてその後すぐに寝たのが原因だろうか。
それにしても、こんな目立つ奴に気付かない私は少し鈍くなっている気がしなくもない。サトツに注意を受けているヒソカを横目に、私は少し反省した。
(にしてもアイツ……相変わらず変態みたいな顔ね)
――――感覚の鈍りは直せても、人への失礼な態度は直せなかった。いや、これに関しては彼が悪い気もしてくるが……。
私が1人で思考に耽って顎に手を当てている間に、本物の試験官が口を開いた。
｢私をニセ者扱いして受験者を混乱させ、何人か連れ去ろうとしたんでしょうな。
こうした命がけの騙し合いが日夜おこなわれているわけです……何人かはだまされかけて私を疑ったんじゃありませんか？
──それでは、まいりましょうか。2次試験会場へ｣
そんな訳で、受験者一行はヌメーレ湿原へと進入。
私は驚く事に、湿原に入って早々、サイミンチョウの餌食になりかけた。
｢……ぁ｣
｢ネイビー！？ 危ないよ！？｣
｢しっかりしろよな？ 名前知ってる奴に目の前で死なれたら、流石に後味悪いっつーの！｣
サイミンチョウの不思議な動きにつられ、半ば催眠状態でチョウの後を追おうとし、その腕をゴンに掴まれる。
その後ろからキルアも呆れたようにこちらを見てきて、その時にようやく自分が何をしていたか、という事に気付いたのだ。
｢……ん、あぁ、すみません……｣
｢どうしたの？ これまでのトラップとか他の生き物には引っかかってなかったじゃん｣
｢いえ……綺麗なのでうちで飼えないかと考えて、眺めすぎてしまいました……｣
怪訝そうな顔をしたキルアに問われ、私はありのままの事実を口にする。すると、その横でゴンは驚いたような顔をした。
｢ええっ！？ 危なくない？｣
｢はい……私にアレは飼えませんね｣
｢当たり前だろ、分かったら次はやるなよ？｣
｢えぇ、もちろん。先程は助かりました｣
その他には、ヒソカが後ろの方で暴れてゴン達の知り合いも襲ったり、ゴンが心配して後ろに戻ったりがあったくらいだが―――――。
まぁ、私が特筆すべき事も特に無いので、この辺りは割愛で。
*
文字数管理が難しい……
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…！武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト？！ (1月3日 0時) (
レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……！！ この気持ちでこれから先、更新頑張ります！ (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き！更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……！！調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます！ (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!！続き気になる……！！更新待っています！！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ。 | 作成日時：2021年5月22日 0時
