…吸念と、与念… ページ10
イルミからの電話はいつも用件のみ。
どこにいるのか
無事でいるのか
それだけなのだ。
Aの「念能力の潜在値を持つ子供が必要」なだけ。
Aの念能力はシンプルながら侮れない。
ゾルディック家の目に留まる位には特殊だ。
“ 吸念 ” と “ 与念 ”
文字通り相手の
オーラを吸い尽くせば当然死に至ってしまう。
適度に残せばほぼ
与念は真逆で相手に
生命維持にも役に立つし、念の戦闘能力が格段に上昇する。
切れぬスタミナ、基礎身体能力の底上げを可能にするもの。
クロロ達とまだ共に暮らしていた頃はただ念が目覚めただけで使えはしなかった。
何かを具現化させる事も、操作する事も出来なかったのは念の理解不足だった故。
Aはクロロ達に何が起きたか知るべく自身の念能力をゾルディックに見せた。
金銭では全く相手にされなかったが、Aの念は使えると判断されたのだろう。
「ゾルディック家の子を産め。 子供はこちらで育て一切の口出しはさせない」
そう告げられ年齢的に適切だという事でイルミを紹介された。
初めてイルミに会った時、圧倒的なオーラを持つ彼に全身の筋肉が強張り動けなかった。
２４歳という若さにして念能力はその倍の年月を掛けて修行しても得れるかどうかの域。
Aは暗殺一家ゾルディックの実力を一瞬で嫌という程に思い知る。
万が一にも契約を反故すれば、自分の命などあっという間に失う、と。
「君、いくつなの」
『１８か１９歳…だと思います…』
筋肉どころか声帯まで上手く機能せず掠れた声。
「ふーん。 １９で見積もっても４、５人は産めるか」
イルミの食料品でも買うかの様な物言いにゾッとした。
愛もない相手の子をそんなに産むのかと目の前が真っ暗になった。
だが全てはクロロ達の為にAは沈黙し、全てを諦めたのだ。
「吸念と与念だけって珍しいよね。 他に使える能力ないの？」
『無いです』
「普通さ、念が使えたら何かしら応用させた技を作ると思うんだよね」
『念なんて…私には必要ないと思って…』
クロロ達に置いていかれたAは念の修行を放棄した。
念を使用しなければAの身体的戦闘力は一般人程度。
吸念を使えば相手を簡単に殺してしまうが。
「(勿体無い。 ま、
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みお(プロフ) - あー…ほんとに主様の作品大好きです…。今日一気読みしてもうほんとに好きです(？) (2022年10月2日 23時) (
レス) @page48 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
和花 - 絵めっちゃうまいし、とても面白いです！他の話も読みました！ゆーじさんが描く話、とても大好きです！ (2022年2月9日 14時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - メッセージありがとう〜！もう週明けになっていたとは…時間の流れが早過ぎて驚いた。遅くなってしまって本当に申し訳ないです！スミマセン…!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - テスト前故しばらく浮上してませんでした...。気づいてなくてすみません(汗)桜の方、ちょっと覗いてみてください。更新はまだ先になります。次の更新も、楽しみにしててください！絶対ですよ！ (2019年2月22日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - kayaさん» こんな自分がkaya様を何と呼べばいいのか…!!!?か…かや…kayaさん!!もー本当にイイ子だー…ちゃんと躾されていい友達にも恵まれて素晴らしい人生歩んでいそう。勿論辛い事もあると思うけれどそれでkayaさんの才能を潰さないようにね。kayaさんの夢、叶う事願ってるよ。 (2019年2月20日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年11月4日 5時
