…ヒソカの衝動… ページ34
Aを一瞥し、背を向け二階の寝室に向かうクロロ。
『ちょっと―――!!! 本当にこのまま放置する気なの！？』
「時折見に来る、正座を崩すなよ」
『こんなガチガチに固められて!! どうやって動けっていうのよ!!』
ヒソカの
念が使えないのでクロロにはそれが見えなかったのだ。
ギャンギャン騒ぐ割に正座をしているなとは思ったが。
「ヒソカ、Aに念を使うな」
「クロロの手伝いしてるダケなのに♡ それにまた外に出ていかれて探すのは面倒だ♤」
完全に膨れっ面なAは明後日の方向に顔を向け２人の会話をあからさまに無視。
その態度を見て、言ってしまった手前少々意地になっていたクロロは本当に寝室に向かう。
「Aの念能力ならこんな拘束なんて本当は無意味、だよねェ♢」
『…』
「クロロは見て無い、外して楽になっちゃえばいいのに♧」
ヒソカは今自身の実力以上…２００％の念能力が使える。
だがAなら吸念してしまえば相手の念など恐るるに足らない。
しかしAはそれを使わないし自身が死ぬ事を気に留めて無い。
そこを何とかしない事にはヒソカはこれから先のシナリオに狂いが生じる。
それだけは避けたいヒソカ、何とかAの根本を変えなくてはと思う。
「ヘソが曲がりも度が過ぎると本当に性格悪くなっちゃうヨ♤」
『……』
「…アレレ？ …A…♧？」
見ればクロロが居なくなった後、床の一点を見つめていると思っていたが眠っていた。
ヒソカの念で拘束され動けなかっただけで、逆にそれを利用してそれはもうガッツリと。
「ボクの前で眠るなんていい度胸してるねェ♡」
呆れるがAに襲い掛かった時を思い出す。
殺すつもりでAに向かい空中を猛禽類の様にひとっ飛びしていた時。
「コレは…結構マズいコトになるかも…♤」
経験に長けているヒソカだからこそ感じた時間の圧縮。
究極の戦闘で互いが交える拳が当たる前にその決着結果が見える走馬灯の様なもの。
ヒソカは見た。
ミイラの様な己の姿を。
眼球は無く抜け落ちた髪。
攻撃を中止したのはそれが本当の理由であった。
ソファーとの粘着性が無くなったAは頭をフラフラさせ船を漕ぐ。
「…いいコト思い付いちゃった…♧」
ヒソカの口角が弧を描く。
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みお(プロフ) - あー…ほんとに主様の作品大好きです…。今日一気読みしてもうほんとに好きです(？) (2022年10月2日 23時) (
レス) @page48 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
和花 - 絵めっちゃうまいし、とても面白いです！他の話も読みました！ゆーじさんが描く話、とても大好きです！ (2022年2月9日 14時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - メッセージありがとう〜！もう週明けになっていたとは…時間の流れが早過ぎて驚いた。遅くなってしまって本当に申し訳ないです！スミマセン…!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - テスト前故しばらく浮上してませんでした...。気づいてなくてすみません(汗)桜の方、ちょっと覗いてみてください。更新はまだ先になります。次の更新も、楽しみにしててください！絶対ですよ！ (2019年2月22日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - kayaさん» こんな自分がkaya様を何と呼べばいいのか…!!!?か…かや…kayaさん!!もー本当にイイ子だー…ちゃんと躾されていい友達にも恵まれて素晴らしい人生歩んでいそう。勿論辛い事もあると思うけれどそれでkayaさんの才能を潰さないようにね。kayaさんの夢、叶う事願ってるよ。 (2019年2月20日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年11月4日 5時
