…９０点の果実… ページ24
狂気の色を宿したヒソカの瞳。
見下ろされているせいもあって威圧感だけで息が詰まる。
クロロに手を出されては困るのでAは頷くしかない。
「どうもアリガト♧ お代わりヨロシク♢」
何事も無かったかの様にリビングに戻るヒソカ。
動揺しては駄目だと深呼吸をしてAもドリンクを２人分淹れて戻る。
『どうぞ…』とヒソカにお代わりを渡し、小さな小瓶の中身をバサバサと振掛ける。
Aのお代わりにも同じ量を入れ普通に飲んでいるから怪しいものではない筈だ。
そのラベルを見ればシナモン。
適度なら美味しさを増すのだろうがAの配分は全てが根本的に間違っている。
先程より強烈な味を想像してペロリと舐め、やはりまた悶絶するヒソカ。
一体何と何を合わせればこんな味になるのか調理過程を見ていないヒソカは真剣に悩む。
「それを飲んだら帰れよ」
「ヤダなァ、ボクとクロロの仲じゃないか、泊めてよ♡」
「断る」
「だってボク、コレ飲んだ後だし…ねェ？」
クロロが仕向けた罠(失礼)に
「どうも吐き気がしてねェ、風邪かも♤？」
などとシレッと具合が悪い演技を醸すヒソカ。
先程まで神妙な顔をしていたAは
『えっ！？ 大丈夫ですか？』
と簡単に騙されてしまうのだからタチが悪い。
「明日からちゃんと神字と除念師探しするからサ♢」
『クロロ、泊まって貰おう？ 具合悪くちゃ出来る事も出来なくなるよ』
「ヒソカなら大丈夫だ。 な、ヒソカ、帰れ」
「無理♡」
念が使えていたら今ここでバトルが勃発していた所だ。
自分の悪巧みとAのお人好しが招いた結果でクロロは撃沈。
しかもクロロはAがヒソカに脅されているとは気付いていない。
クロロがAの念能力を知っていればもっと警戒出来ていたのに。
「(良いオーラしてるねェ、８５点…オマケしたら９０点ってトコか♢)」
ヒソカの基準でイルミが９５点。
それに近いレベルなのだからヒソカが放っておく筈が無い。
「(強そうに見えないのがまた面白いねェ…どんな能力かお楽しみだ♡)」
クロロの除念後のバトルは約束された。
だがそれがいつになるか判らないのでAを先に狩るのもアリかもと思わせてしまう。
プラスするならAを殺して怒るクロロと戦う想像もしてヒソカはひとり興奮していた。
「(ああ…楽しみが増えて…待ちきれなくなっちゃいそうだ♡)」
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みお(プロフ) - あー…ほんとに主様の作品大好きです…。今日一気読みしてもうほんとに好きです(？) (2022年10月2日 23時) (
レス) @page48 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
和花 - 絵めっちゃうまいし、とても面白いです！他の話も読みました！ゆーじさんが描く話、とても大好きです！ (2022年2月9日 14時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - メッセージありがとう〜！もう週明けになっていたとは…時間の流れが早過ぎて驚いた。遅くなってしまって本当に申し訳ないです！スミマセン…!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - テスト前故しばらく浮上してませんでした...。気づいてなくてすみません(汗)桜の方、ちょっと覗いてみてください。更新はまだ先になります。次の更新も、楽しみにしててください！絶対ですよ！ (2019年2月22日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - kayaさん» こんな自分がkaya様を何と呼べばいいのか…!!!?か…かや…kayaさん!!もー本当にイイ子だー…ちゃんと躾されていい友達にも恵まれて素晴らしい人生歩んでいそう。勿論辛い事もあると思うけれどそれでkayaさんの才能を潰さないようにね。kayaさんの夢、叶う事願ってるよ。 (2019年2月20日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年11月4日 5時
