PM 12:00〔 H×H 〕...Quwrof...続編下書きのとある1頁“ Marcam” (前頁より数話後のお話で話は繋がっていません ページ47
遂に…遂にAはゾルディックの手の内に渡ってしまった。
自らの全てを以て対価を払いクロロ救助と除念に協力して…。
「団長…ごめん…!! アタシが奴らに捕まったせいで…ッ!!」
Aに何もしてやれなかった悔しさと何の礼も出来ずに別れた事がマチを苦しめる。
二度と会う事は無いと思っていたAとの再会、僅かな時間をフェイタンは振り返る。
「すまない…こうなったのは俺の責任だ」
「団長だけ違うネ、責任あるなら皆にも有るヨ」
そう言うフェイタンだが穢れ無きAが小さな幸せでも見つけてくれればと別れた意味は無かった。
暗殺依頼を高額で引き受けるゾルディック家と、欲しい物を奪う為に人を殺める自分達に差は無い。
もしこうなると分かっていたらAを流星街に置いていかなかったか?
Aの目の前で人を殺め、欲するままに物を盗みその悦に浸ったか?
3人がそれぞれ思いを巡らせているとヒソカはイルミ達の向かう先を見つめ目を細める。
「辛気臭いねェ、これで終わらせるつもりなら
ピッと人差し指と中指に一枚の紙を出す。
トランプすら凶器に変えるヒソカの指捌きでその紙をゆらゆらと見せつける。
「Aからの伝言か。 ヒソカ、それを早く渡せ」
「どうしようかなァ…今の君達は “
「つまりソレ、Aから蜘蛛への伝言…なら、ヒソカ殺して奪うまでネ」
「サッサと渡しな。 今のアタシ達は気が長くないからね」
澱んでいた彼らの眼に生気と殺気がみなぎる。
それを確認したヒソカは逞しい腕を前に差し出しその紙をクロロの前に付き出す。
「そうこなくっちゃ♡
ひったくる様にヒソカの持つ紙を奪うクロロ。
小さな紙には青く、細い文字で間違いなくAの筆跡があった。
創造の初めの時、神は人を男と女を創生した。
故に人は父と母を離れ、ふたりの者が一心同体になる。
それはもはやふたりではなく、ひとり…ひとつとなるもの。
事のつまり、人は、結び合わせたものを引き離してはならない。
―― Marcam 10章 ――
私は蜘蛛になれなかった。
でもね、これを見て思ったの。
皆と居た時間は永遠で、私達はひとつ。
私はそう思っているけれど…
皆もそう思ってくれていると嬉しいな。
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1月9日 あとがき、皆様へ感謝→←PM 12:00〔 H×H 〕...Quwrof...続編下書きのとある1頁“フェイタン” (イルミ登場の次頁
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みお(プロフ) - あー…ほんとに主様の作品大好きです…。今日一気読みしてもうほんとに好きです(?) (2022年10月2日 23時) (レス) @page48 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
和花 - 絵めっちゃうまいし、とても面白いです!他の話も読みました!ゆーじさんが描く話、とても大好きです! (2022年2月9日 14時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - メッセージありがとう〜!もう週明けになっていたとは…時間の流れが早過ぎて驚いた。遅くなってしまって本当に申し訳ないです!スミマセン…!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - テスト前故しばらく浮上してませんでした...。気づいてなくてすみません(汗)桜の方、ちょっと覗いてみてください。更新はまだ先になります。次の更新も、楽しみにしててください!絶対ですよ! (2019年2月22日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - kayaさん» こんな自分がkaya様を何と呼べばいいのか…!!!?か…かや…kayaさん!!もー本当にイイ子だー…ちゃんと躾されていい友達にも恵まれて素晴らしい人生歩んでいそう。勿論辛い事もあると思うけれどそれでkayaさんの才能を潰さないようにね。kayaさんの夢、叶う事願ってるよ。 (2019年2月20日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーじ | 作成日時:2018年11月4日 5時