お や つ の 時 間

２８．二人っきり生活の空間 ページ28

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ソンガンさん今日は何してるの?
クア休暇なので何をしようか考えているところです..
ソンガンさん今から俺の家でそっちのマネージャーさん達が集まって呑むらしいけど、良かったらどう?


震えてスマホを落としてしまった。うん？俺の家？ソンガンさんが生活している空間に入れるなんてそんなことしてもいいのか？と迷ったがマネージャーさんもいるから行こうかな、今から準備しますねと一言ソンガンさんにメッセージを送ればマネージャーさんに電話をかけて自分も行くことを伝えた。

はあ、なんでだろう。おかしいくらいに胸がドキドキしてすごく集中が出来ない。自分で化粧をすることは少ない方だから動画を見ながら真似ているけど。それなんかよりも気持ちが高ぶっていつの間にかにやけてしまっていた。それに鏡に映った自分の顔がいつもよりも明るく見えてすごく気分がいい。そう言えばこんな感じなのかな、好きな人に会う前のドキドキ感というやつは。昔にドラマで見る女の子に憧れていた頃の気持ちを思い出した。

「 お邪魔します 」

きちんと整理がされている玄関を上がるとマネージャーさんがソンガンさんに飛びついては揺らせば乗り換えておーブラザー！とマネージャーさん達同士で飛びついていた。本当に仲良いんだなーと思いながら靴を端っこに固めて見上げると目の前にソンガンさんがいた。無地のグレーパーカーなのに似合いすぎてドキュンとしてしまった。かわいい。家にいるのにラフな格好でもめちゃくちゃに良い。かわいい。

「 急に誘ってごめんね どうぞ上がって 」

と少しの段差なのに手を差し伸べてくれた温もりのある手に自分の手を重ねると一気に身体の体温が上がって心臓が潰される感覚にポカポカと春が訪れたような気持ちになった。

料理の手伝いをしている時に隣にソンガンさんがいるから何だか二人っきりの空間のような感じがして変な感じだった。少しの沈黙もなんか甘い感じ。ずっとソンガンさんが見つめてくるから。でもその間にマネージャーさんが私のエピソードを掘り起こしていたから慌てて止めに行ったのを笑われて雰囲気ぶち壊しだったけど。





そして数時間後にソンガンのマネージャーさんの奥様が車で迎えに来たらしく酒で潰れて寝ている私のマネージャーさんをおんぶして出ていったのをソンガンさんに聞かされ私が寝ていた事実に吃驚した。

てことは、今この家に二人っきりなのか。



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