１２．僕達は依存症候群 ページ12
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まあ、もちろんそんな子は一人もいない。僕が仲良い女の子なんてヌナしかいない。けど少しくらいは嫉妬して欲しくてすごく欲張ってしまったのである。
「 んで今度二人っきりで会うんだよね 」
「 そんな時間あるの？ 」
確かに。でもここで黙ってはいけないと思って心に無いことを適当に言えば気が食わなそうな顔をしたヌナを見て少し期待をしてしまった。罪悪感と優越感に少し浸ってヌナの表情を探るように尋ねる。
＿＿＿
「 ねえ嫉妬してんでしょー 」
「 別にしてないけど 」
なんか気に食わない。ああ。少しでも時間があれば私のいる練習室、私のいる部屋、私のいる所に来てくれたジェミンなのに。その時間を他の誰かに使うなんて今までになかったことだったから気に食わないだけ。別に嫉妬なんかじゃない。きっとそうだ。でも、ジェミンはその女の子とどんな話して、ジェミンがその子を見る目、表情が知りなくなかった。考えていられなくて想像するのも喉が詰まった。逆にその子はジェミンと会う前にはどんな思いで服を選んで着て、どんなことを考えながらメイクをして、ジェミンが来るのを待つんだろうなんて思うと不思議と胸が傷んだ。
なんだか気持ち悪い。私の知らないジェミンが少し見えてしまって気持ち悪くなって話す気がなくなり適当に言い訳をして数十分繋げていた電話を切れば布団の中に潜って何も考えたくなくて寝ようと努力した。
「 ヌナ 」
半起きの状態でも分かったのはジェミンの匂い、抱きしめられてるのかな。なんか体温ちょっと冷たいな、くらいだった。目をうっすら開けると薄暗い部屋の中で綺麗に微笑むジェミンがいた。距離が近くて少し吃驚したけどやっぱり今の私は機嫌が悪いらしくジェミンに背を向けるようにして再び目を閉じた。
____
「 こっち向いてよ 」
布団中でヌナの腰に手を置けば肩に顔を乗せて今までは作り話だったということ、ヌナが変だったから来たということ、それに謝ればゆっくりと体をこっちに向けなヌナと目が合えば少し薄暗くても分かるくらいに瞳が揺れていたのを見て、やらかしたと思った。
「 本当に？もうどこにも行かない？ 」
その一言に数年前のヌナを思い出した。
まるで僕がいないと生きていけないと言うような表情や言動に優越感で浸り興奮を覚えた。
まるで、今の僕を見ているみたいだったから。
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ちょこりたん(プロフ) - Ronnyさん» ですよね！！！それに最近人気ですし知ってる子も多いかと思って登場させてみました！！感激していただき嬉しいです！これからも優しい目でお見守りください( т_т ) (2021年4月18日 9時) (
レス) id: 5933786ca4 (このIDを非表示/違反報告)
Ronny(プロフ) - ソンガンくーーーーん!!!アアアアアスキ!!ソンガン君が登場する小説ほとんどないので感激です!! (2021年3月31日 0時) (レス) id: d499d51969 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこりたん(プロフ) - おまめさん» コメントありがとうございます泣どうしてもアイドルじゃない人とクアちゃんを書きたかったんです..読者さんはソンガンさんが出てくることによってどう思うか心配でしたのでこのコメントを頂けて安心しました！これからもご愛読ください！ (2021年2月11日 9時) (レス) id: 5933786ca4 (このIDを非表示/違反報告)
おまめ(プロフ) - ソンガンさん出てくるの最高です！！ (2021年2月10日 23時) (レス) id: e449d9e1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこりたん | 作成日時：2020年4月28日 20時
