温度差が20°C ページ21
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「…そーいえばさ、Aの術式とか見たことないんだけど」
「あ?」
「たしかに」
『…そ、そうですかね?』
家入が溢した言葉に五条と夏油とAが反応する。
生憎、五条は眼が良いためAの術式は既に知っているのだろう。
一方Aは不思議そうな顔をして五条達を見ていた。
『(私、術式使って戦ったことなかったっけ)』
…と、それもそうだ。
毎回Aの任務の際にはAが心の許せる知人が同伴をしていたから。
…それは何故か。
術式による呪力消費が激しいAを心配していたから。
『…ま、まぁ………えと、次の任務とかで…………』
分かりますよ。Aがそう言おうとした瞬間扉が開き、大きな声が教室に響きわたった。
「Aさんの!!!術式の話してました!?!?!?」
「うるさい灰原。」
そう、どこで盗み聞きしていたのだと疑う程の聴覚の良さを持つ灰原雄と七海建人だった。
「Aさんはね!!刀を使うんだよ!!!!!それが格好良くて!!!!!」
「うるさい灰原。」
何故か唐突に現れた後輩に術式暴露大会を開催され困惑しているAは声を出すのも諦めていた。
一方で夏油、家入は後輩の暴露を熱心に聞いていた。
五条は既に知っているので頬杖をついてAを眺めていた。
「それでね!!!え、と何だっけ!!術式の名前!!!」
「うるさい灰原。」
もはやうるさい灰原botとなってしまった七海を哀れに思い、Aは観念したように口を開いた。
『………透刃、呪術です。』
周りの者は一斉にAを見つめた。
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ゆっくり - 天才羨ましい、、そっか···神ってマジでいるんだ··· (2022年10月23日 10時) (レス) id: 7a9a52b587 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 作者様一言よろしいでしょうか?スゥ貴方は神です!!!!!!(大声)天才です!!!!!!!!!(大声) (2022年8月19日 15時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
袋(プロフ) - 森さん» あ"り"がと"う"ござい"ま"す"(号泣)アッ……………あれ、???私ってもしかして東大生だったのですかね???(錯覚)あー、成る程。私は東大生で今とても良い職場に勤めているんですよね(血涙)??ありがとうございます… (2022年7月29日 21時) (レス) id: e716f9f425 (このIDを非表示/違反報告)
森 - 袋様、語彙力を分けて下さいません???こんな神作品を書けるなんて、さては東大生ですか?! (2022年7月29日 0時) (レス) @page37 id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
袋(プロフ) - ひめさん» ありがとうございます…!!そんな、……表現の仕方が素晴らしいだなんて………!!(照)これからも張り切って書かせて頂きたいと思います……!!頑張ります〜! (2022年7月16日 22時) (レス) id: e716f9f425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:袋 | 作成日時:2022年2月27日 2時