高嶺の花 (ページ4)

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◎ 偶然ページ4

壱馬 side

『購買、行くで』

北人「最近毎日のように購買行ってない？前まではコンビニで買って来てたのに。」

翔吾「それなあ。なんかあったん？」

『あぁコンビニの味に飽きた』

北人「 …いや変わんなくね？」

ほぼ毎日のように購買でパンを買ってる。

A先輩に会えたりしないかななんて乙女チックな事考えてるあたり俺らしくないと思うけど。

先輩になんか奢れと言われたけど。

何が好きなんだろう、やっぱ無難にお茶かな。

それともいちごみるくとか可愛いの飲んじゃう系女子だったりして。

オレンジジュースだったら子供っぽいっすねってからかってやろう。

… まあなかなか会えないんやけどな。

翔吾「ま、購買の焼きそばパン好きだから全然ええねんけどな！！」

一階に下りいつも付いて来てくれる2人に感謝してるフリして先輩の影を探す。

北人「 …あ、田崎A先輩じゃん」

翔吾「うわやっべえ、今日も美人すぎん？！？」

…あ。

A先輩の周りにはいっぱい人がいる。

やっぱ人気者やん。

パチ、と効果音が聞こえそうなくらい

目があった。気がした。

北人「え、こっち向かって来てない？」

「あ、屋上の。」

翔吾「えっっっ壱馬？？？」

「かずまって言うんだ。」

『こんにちは、会っちゃいましたね』

「会っちゃったね、私ね抹茶ラテがいい。」

『はいはい。 … これ、ドーゾ』

北人も翔吾も目をパチクリさせてる。

先輩の隣にいた、これまた美人な女の人が(A先輩には敵わないけど)

「カツアゲじゃん、怖」

A先輩が

「違うし萩花！あ、かずまくんありがとうね。」

ニコ、と笑って俺の手から抹茶ラテを受け取った。

周りの視線が死ぬほど痛いけどそんなん気にならないくらい先輩の笑顔が可愛いすぎた。

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