補遺：後日；ハンター協会にて ページ39
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Aを思い出す条件があったらしいことについて
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死後(正確には部屋が密室となりヒソカの視界から外れたとき)、消えたと思われたが完全な消失までは時間を要するようだった。
目論見では、時間が経過するほど彼女に関するものも認識できなくなる予定だった。
ヒソカが引っ越す際は、彼も引っ越し業者もAの私物は空き部屋に放置されていたガラクタに感じることを想定していた。
練習はしてみたかったが、中途半端に反ミームが強まると大変だ。
藤たに の客に視認されなくなると詰む。スーパーの店員、車を運転している人……ヒソカにも視認されなくなると完全に詰みで、透明人間になり もう暮らしていけない。
これを考えると、不安だがぶっつけ本番にするしかなかった。
更に、思い出す条件が生じていたらしい。
彼女の情報を得たうえで名刺などを見ることで、思い出す者がいる。その人数が増えるとともに忘却効果が薄まっていくらしかった。
ヒソカとシャルナークは痕跡にしっかり触れてしまったので思い出さない訳がない。
要はフルパワーを出したものの、人数と時間の掛け算に負けたのだ。
*
「Aよぉ、思ってたよりおっかねえ女だな」
入室後の第一声。
能力の報告書に内容を追加するためAはハンター協会を訪ねていた。
「すみません、各方面にご迷惑を……。上手くやったつもりだったんですけど」
忘却効果を受けていた者らの体験が入力されたそれは、Aの視点からの章を加えると完成であった。
反省はしているようだが 上手くやったとの言い方で、彼女は自分の緩やかな反ミームに気づき 利用したことを認める。
アイザックなど一部の者に見せる「あなたならお察しよね？」という笑顔つきだ。
「ヒソカが私を殺してみたいって、一緒に外出したときにやってみたんです。――この後、帰宅した彼は多分 私を寝室に一時保管する。そして部屋の扉を閉めて私が彼の視界から外れたら、すっかり忘れるようにって」
「……」
ノートパソコンに、Aのタイプする音が響く。
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ルイ(プロフ) - mooさん» 通知がすごすぎてコメントに気付きませんでした🙏🏻複数作品お読み頂き&コメントもありがとうございます！楽しんで頂けたなら嬉しいです！ (5月9日 12時) (
レス) id: 1984ade8f5 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです！ (5月9日 4時) (レス) @page45 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年4月19日 17時
