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大人になるにつれヒソカは、Aに自分だけを見てほしいと強く思うようになっていた。
しかし数年間を姉弟として過ごしお互いの色々な部分を見ている分、変化するのはAにとって大きな勇気の要ることだったのだ。
「大人になる過渡期を、奇異な異性と同居……悪かったなぁって後悔し始めたの」
かつて二人はお互いに、ここにヒソカの初恋があると気づいてしまった。本来なら他の人間へ向かったであろう想いをねじ曲げて 自分へ向けてしまったのではと、Aは悔やんだ。
どこかの時点で修正できれば、彼はちゃんと幸せになれるかもしれない。
Aにとってヒソカが大切だからこそ彼の在り方を歪めたくなかった。自分と出会わぬままハンター試験に合格し、元の軌道に戻るべき。自ずと答えは出た。
「……それで、出会い直前の記憶に、自然に接合されるように仕組んだって訳だ◇」
「うん……」
自分への愛情を、彼女自身を消すことで示す。とんだ捨て身のどMだなとヒソカは呆れた。
Aの狙いとは真逆で、絶対に忘れられない出来事として彼に深く刻み込まれてしまった。
「A……悪い人だよ、ほんとに、ほんとに……♤」
首に彼の吐息がかかる。同時に、ぎゅっと拘束する腕の力も抜けていった。
これは、ヒソカが怖い顔をした後に許してくれるときの空気だ。それを思い出してAはまた泣きたくなる。
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ルイ(プロフ) - mooさん» 通知がすごすぎてコメントに気付きませんでした🙏🏻複数作品お読み頂き&コメントもありがとうございます！楽しんで頂けたなら嬉しいです！ (5月9日 12時) (
レス) id: 1984ade8f5 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです！ (5月9日 4時) (レス) @page45 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年4月19日 17時
