【wrwrd!】呼び出し代行 2【zm】 (ページ13)

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「じゃあなー、ゾム」

「おう、また明日」

講義室の席を立ち、廊下へ向かう。
友人の背中を見送ると、俺はその反対方向へと歩き始めた。

Aちゃんがいなくなってから2年。
大学生活も2年目に入っていた俺は、Aちゃんのいない生活に慣れつつあった。

俺の周りで笑うのは、ほとんどが大学で新しくできた友人。
高校から仲の良かった友達なんてシャオロンぐらいで、大学生になってから交友関係がかなり広がった。

高校の授業とは全く違う形式の講義を何度も何度も受けてきて、ノートが何冊も埋まった。
始めは手こずっていたレポート作りも気付けば手馴れたもので、期限ギリギリにさっさと書いて提出することもある。

講義のあとは遊びに行ったりもするし、たまに誘われて合コンに行くこともある。
大学での友人の紹介で他の大学の女子とも多く知り合ったし、連絡先を交換したいとも何度か言われた。

どんどん変わっていく身の回りの環境に置いていかれそうで必死だった俺も、今ではそれなりに充実した生活を送っている。