バイト辞めます ページ43
やけに水の流れる音だけがして
ゆっくりとジョンイン君の顔が遠ざかるのに
唇に残された感触
ジョンイン君が泣きそうな顔して
私を覗き込んでる
…え
な、
「何すんのバカっ！」
泡のついたままの手を振り上げたら
たやすく掴まれてしまった
ｶﾁｬ
「誰よー シャッター閉めたのって…え？」
掴みあってる私たちを見て
お姉さんが驚いてる
「私バイト辞めます」
「Aちゃん？」
「短い間でしたがお世話になりましたっ！」
ペコリと頭を下げて
唖然としてるお姉さんの横を通り抜けて
荷物を掴むと裏口から飛び出した
「ジョンイン！
あんた何したの！？」
お姉さんの怒ってる声が
表まで聞こえてる
街灯が照らす道を
脇目も振らずにひたすら歩いた
後ろから私を呼ぶ声と
足音が聞こえる
「…A」
私を追いついたのに
追い越さず
横にも並ばず
「A」
ただ後ろから
力なく私の名前を呼ぶジョンイン君
ふん
どうヌナに追い出されると困るから
私の許しをもらいたいとか言うつもりじゃないの？
信号が赤になって立ち止まったら
そっと横に並んだジョンイン君
「A」
うなだれてるジョンイン君に
私は明るい顔を向けた
「私ね。わかっちゃった」
「え？」
「ジョンイン君がカフェに出禁なの。
あんな風にバイトの子にすぐ手を出しちゃうからだ」
暗闇でもわかる
ジョンイン君の顔がみるみる歪んでいく。
「お前それ、本気で言ってんの？」
「実際そうじゃんっ」
聞いたことないジョンイン君の低い声と
睨みつけるような視線に負けじと言った
信号が青に変わって
ジョンイン君から顔を背けて
また私は歩き出す
けど
ジョンイン君は
そこから もう私の後を追っては来なかった
・
次の日の朝
バス停にジョンイン君はいなかった
「あいつさ、なんかまた実家から通うんだって」
テミン君は肩をすくめてみせた
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riri(プロフ) - このお話とても良かったです。家事を忘れてずっと読んでましたー！是非続きを見たいので、パスワード教えてもらいたいです！宜しくお願いします^_^ のでパス教えてもらいたいです。宜しくお願いします。 (2020年6月5日 9時) (
レス) id: df35429665 (このIDを非表示/違反報告)
tsws_(プロフ) - とってもとってもお話良かったです(T ^ T)ぜひ続きが読みたいのでパスワードの方教えていただければなと思います(T ^ T) (2020年5月13日 15時) (レス) id: 6b53bdce01 (このIDを非表示/違反報告)
どんまいみかん(プロフ) - こみゅツールでメッセージ下さった読者さまへ。メッセージありがとうございましたm(__)m作者がぐずぐずしてたので保存期間が過ぎてしまいお一人お一人にお返事ができていませんっ(>_<) 申し訳ございませんっ！次章また読みに来てくださると嬉しいです！ (2017年8月15日 23時) (レス) id: cbda230a1d (このIDを非表示/違反報告)
どんまいみかん(プロフ) - あとさん» あとさん、先日はコメントありがとうございましたm(__)m お返事が大変遅くなり申し訳ございませんっっm(__)m やっと次章公開いたしました！甘酸っぱくてｷｭﾝｷｭﾝなお話にできるように頑張ります！次章もまた読みに来てくださると嬉しいです！ (2017年8月15日 23時) (レス) id: cbda230a1d (このIDを非表示/違反報告)
どんまいみかん(プロフ) - saki19981208さん» saki19981208さん、先日はコメントありがとうございましたm(__)m お返事が大変遅くなり申し訳ございませんっ(>_<) 楽しみにして下さってたのに次章公開までこんなにお待たせしてしまいました。次章も読んで下さると嬉しいです！これからもよろしくお願いします。 (2017年8月15日 23時) (レス) id: cbda230a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんまいみかん | 作成日時：2015年7月1日 14時
