彼女じゃありませんっ

泣きっ面に蜂 ページ21

キム・ジョンイン


ずっといやらしい目で
私を見ていたの？




思い当たること
ないこともない



バスでもたれてきたり
膝枕されたり



私の唇も(涙)





でも不可解



女子からの絶大な人気を得てるのに
なんで私に言って来たんだろ？








あぁ…



わかった





ジョンイン君に恋心を持ってない私は
屈託のない後腐れのない子に映ったんだ




目の奥にゆらりと情熱を隠して
自分を蔑むような憂いを帯びた目で誘って
たまに見せる笑顔で油断させる




そうか
そうか



そうゆう持って行き方するんだね



でも



そうゆう手に私は乗らない


どういう手を打ってきたとしても
私は




「はい 次、チョ・A」


「断固拒否する」







ｼｰﾝ となる教室



「あ…れ」





しまったと思ったものの
時すでに遅し




「あとで職員室に来なさい」



･･･(涙)









「あの先生 泣いたら不利だぞ」


「くどくど半端ないけど はいはいってしおらしく返事するんだよ」


「じゃ 僕ら先帰るね」 ←




憐みの目で 見送ってくれるビーグル達に
ｺｸﾝ と力なくうなずき目指すは





−ーー 職員室 −−−







「先生は軽くショックでした

　問題が解ける解けないを言ってるんじゃないのよ
　そう言う態度をあなたがしたということが・・・・うんぬん」




怒りはごもっともです



でもちょっと
理不尽です



いつもいい子でいるんだから
少しは穏便にしてくれたっていいのに



いつもいい子であるがゆえにくどくどお説教されるなんて
変じゃないですか？



態度の悪い子は
遅れて来ても着席してただけで褒めるのに




それに、先生
理由も聞いてもくれないなんて




・・・聞かれても
答えに困るだｹﾄﾞ




私、軽く見られたのかな

悔しくて涙でそう






ｸﾞｽﾝっ


ダメ 泣いたらダメっ









「先生の言うことわかってくれた？」


「はい」


「じゃ 帰っていいですよ」


「本当にすみませんでした
　 失礼します」






ﾍﾟｺﾘ




先生に一礼して
すごすごと職員室を出る



疲れた
先生 話し長いんだもん




とぼとぼと教室を目指してると
キャーという歓声



廊下の窓から歓声が起きてる方を見る




テミン君と
ジョンイン君だ






テミン君は
相変わらずの爽やな笑顔を みんなに向けていて




一方、
ジョンイン君は






もとい





ジョンイン君も



にこやかな笑顔を撒き散らしてた

な〜んだ　→←最低っ　　

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