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宙Side
絶対的に光黄くんの部署では爆弾犯なんて扱わなかったはずなのに、そういう事件によく関わってきた怜生くんより冴えた推理をして、犯人を当てちゃう。
光黄くんと健水くんのペアが揃えば、うちの班はこの警視庁のどの班よりも強いと思う。
怜生「爆発物を作った建物を爆発させたいなんて、変わってるな。」
宙「この佐藤、一時期この工場の工場長として働いていたこともあるのに。まぁ、規模縮小のために潰されて、今は廃工場だけど。」
みんなの話てる情報をタイピングして記録に残してくれていた
怜生くんの疑問に僕が返す。
健水「二回もおんなじ会社の下請けで、しかも二回とも潰されてんのか。でも、こいつ借金有るんちゃうん？工場長やったらまだ工場の鍵とか持ってて、使いたい放題になってるってことか？」
光黄「まぁ、取り敢えずこれで動機と、爆発物を作った場所と爆発する地点が一緒ってことの理由が分かったんだから。」
そう言いながら、手元のタブレットに視線を落とした光黄くん。
怜生「そいつに、アリバイは無いんだよな？」
宙「この映像資料を見て？事件の三十分前。ほらここ。ここに佐藤が映ってる。犯人は佐藤で間違えないよ。」
さっき僕のタブレットに送られてきた映像資料を、スクリーンでみんなに見せながら言う。
今回も早っかったぁ。
やっぱ、あの二人は夫婦並みにコンビネーションがいいと思う。
ほんとに瞬殺。
あっという間に、犯人を割り出しちゃう。
これでも、2人にしちゃ時間がかかったほうだよなぁ？
僕だって、解析作業大変だったんだから！
そういえばさ…
宙「犯行時刻って…」
ふと時計を見て気が付く。
知らない間に資料が送られてきてから、3時間半ほど経過している。
確か、爆破予告時間は5時間後じゃなかった？
怜生「まずいな…」
光黄「車でどのぐらいかかる？」
怜生「普通なら2時間はかかるよ？この時間は車が混むしね。でも、俺たちだけの特権を使えば30分もかかんねぇよ。」
さぁすが。
怜生くんの運転は警視庁1粗いんだから(笑)
まぁ、よく言えばワイルドなんだよ。
でも、一人だけ乗り気じゃなさそうな人が…
宙「どうしたの？真咲。」
真咲「待ってくださいよ。皆さん。さっきの資料に動くなって書いてあったの、見えなかったんですか？」
真面目な子が、一人いました(笑)
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