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真咲Side
約20分が経過…
捜査会議が始まる。
まずは、簡単な情報共有から。
怜生「爆発物を構成する成分はプラスチック物。ようは、プラスチック爆弾だ。一番簡単に誰でも作れる構成だ。制作場所の特定は不可能かと思っていたが…」
爆発物の底の写真がアップで映る。
健水「ビンゴやな。土が付いとる。」
怜生「そう。しかもただの土じゃない。鉄や銅が含まれていた。よって、制作場所は金属加工工場である可能性が高い。」
健水「ほんなら、ここからは俺らな？」
光黄「怜生から、金属加工工場で作られた物かもって聞いて、東京駅から半径5キロ範囲内の金物工場を調べた。その結果、条件に当てはまる場所は3つ。全部今は使われていない廃工場だ。」
健水くんがタブレットを操作すると、この辺一帯の地図が表示される。
それぞれ反対の方角に散らばったようにある…
これを全部、5時間以内に回ってみようなんてことは、難しい気がする。
宙「さっき送られてきた資料を基に解析してみたけど、犯人の指紋があまりにも薄くて、一人に絞り切れなかったけど候補はリストアップ済み。それから、さっきの東京駅旧駅舎での爆発は人が沢山いるところでの規模の大きい爆発じゃなかった。次のが本番のつもりだったとしたら、次はもっと人の多いところで大きい爆発を仕掛けるはずだよ。」
送られてきた捜査資料を分析した宙がそう言った。
真咲「それってさ、人の命がなくなる危険があるってこと？」
ふと気になって、そんな質問をする。
健水「まぁ、どっちとも言えんわな。人に対して恨んどるんやったらその可能性かってあるし、対象が建物とかやったら、まだ被害はマシやろな。」
今回はなんだかいつもと違って手がかりが少ない気がした。
まるで、計算された物のように。
光黄「なんか計画的犯罪の匂いがプンプンするよ？ここまで、情報がないのは初めてじゃない？」
怜生「こいつの計算ミスは、爆発物の裏に土をつけっぱなしにしてしまったことだな。」
宙「でもさ、爆弾を仕掛けるのにどうして旧駅舎を選んだんだろうね。隣の東京駅なら結構人がいるのに。」
そう思えばそうだ。
わざわざ、人が少ない場所を選んでいるのか？
下手すれば被害者だって出たかもしれないのに…
健水「なぁ、爆発物ってさ、こんな感じに爆発させたい、とか分かるもんなんかな？」
もしかして…
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