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真咲Side
事の始まりは、昨日の夕方。
いつものように普通に出勤して、見回りもして…
今日も平和だ〜
なんて一人で思ってた時…
部長「真咲、人来てるぞ。」
まだ下っ端の俺。
そんな俺宛に人が来た？
誰が来たんだろう？
だなんて、呑気なことを考えてた。
人事部長「初めましてだね？警視庁人事部部長の青明寺浦正だ。よろしくな。」
警視庁？
人事部？
何でそんなお偉いさんが俺に会いに来た？
人事異動なら、紙でいいじゃないか？
真咲「はい、宜しくお願いします。それで、俺に何かご用があったんじゃ？」
浦正「紅竜くん。君は明日から風男塾に移動だ。」
はっ？
突然すぎて頭が回らない。
風男塾？
真咲「風男塾って…？あの？」
確認のつもりだった。
テンパって聞き間違ったのかもしれない。
浦正「警視庁強行犯罪特捜部、通称 風男塾のことだ。」
…やっぱり。
でも…
真咲「なんで俺なんですか？」
浦正「風男塾に必要だからだ。君の数日前にも新しいやつが入ったばっかだ。だからそいつと、仕事デビューは同じ日だな。確か草歌部宙とか言ったかな？」
真咲「そうなんですか。でも、必要って？俺、別に何かに秀でてるわけでもないし。ただの警察官ですよ？」
浦正「だからいいんだよ。風男塾はだいぶん癖のある奴らで構成されているからな。でも、戦闘スキルは警視庁の中でもトップクラスだ。愛を知らない者、心を閉ざした者、そんなあいつらをお前に変えてほしい。」
そんな…
無茶苦茶だ。
会ったばかりの人たちを変えてくれって？
そんなの無理に決まってる。
でも、仕方がない。
上が決めたことは、二度と覆らない。
俺は、自分のデスクの荷物を静かにまとめた。
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