06.雨 ページ6
「ど、どうしよう綾子……！天使と話してしまった……！！」
「鼻息荒いな。何、菅原君と会ったんだ？」
「自販機でね、会っちゃって！私のこと知ってたみたい！すごくない！？やばくない！？」
「そりゃ毎回教室の前通るたんびにアホみたいに騒いでれば嫌でも顔覚えるでしょ」
「もう私、一生分の運を使い果たしてしまったよ……」
ダッシュで教室へ戻るなり、さっきの出来事を話した。
はいはい良かったねー、と軽く流す綾子にもっと真剣に聞いてとバンバン机を叩く。
そしたらうざそうな目を向けられてしまった。
しかしとにかくこの喜びを誰かに聞いてもらいたいのだ。
「それでね、それでね！あの天使様が私に手を差しのべてくれて……」
「手を差しのべてって、どういう状況？」
また妄想と現実の区別がつかなくなったのか、と言う綾子に首をぶんぶん横に振る。
「私が旭さんにびっくりして尻餅ついちゃったの」
「旭さん？」
「えーと、菅原君と同じバレー部の人で……菅原君が旭って呼んでたから」
「あー、そうなんだ。何で、さん付け？」
「旭君って、なんか馴れ馴れしいし菅原君を差し置いてそんな呼び方できないし……！」
「…………」
菅原君の名前さえ読んでいないのに！
旭君、なんて！私には菅原君がいるのにそんなの無理だ。
かと言って名字が分からないので仕方なく旭さん、だ。
……まぁ、実際に名前を呼ぶ機会はないだろうしいいんだけど。
…………私が菅原君を下の名前で呼ぶとか。
孝支君……孝支、君……。
「A、また鼻血出てる」
「えっ！！また！？」
「アンタそれでよく菅原君前にして鼻血出さなかったね……。はい、ティッシュ」
手渡されたティッシュを鼻血の出てる鼻に突っ込む。
そんな私の姿を見て呆れたように溜め息をこぼす綾子。
女子が鼻血出してティッシュ突っ込むとか、こんなの我が天使に見られたらきっと嫌われるだろう。
考えただけでもおぞましい……。
「……あっ、雨降ってきたね」
「ほんとだ」
窓の外を見れば、雨が降っていた。
それも土砂降り。
「学校着く前に降られなくて良かったぁ〜……」
「傘忘れちゃった」
「バカ？昨日自分でも雨だって言ってたのに。私、１つしか持ってないからね？」
「帰りまでにやむことを祈る！綾子は部活頑張って！」
まだ朝だし、きっと帰る頃にはやんでるはず！
そうでなくとも、少しは弱くなってるだろう。
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匿名 - https://dokusyoka2narou.com/hq-osusume-dream/ (2019年9月21日 11時) (
レス) id: cfa34dfcaf (このIDを非表示/違反報告)
あゆちぇる(プロフ) - きよか。さん» 大天使スガエル様すぎます…更新頑張ってください！！！ (2019年3月13日 1時) (レス) id: 81dee54c5a (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - カツ丼がたBさん» 大天使スガエル様です＼(^o^)／菅原さんほんと可愛くて大好きです♪ (2019年3月12日 19時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - あゆちぇるさん» ほんとに天使ですよね(>_<)ありがとうございます♪ (2019年3月12日 19時) (レス) id: 73661a568b (このIDを非表示/違反報告)
カツ丼がたB - え、、ちょっと待ってください。菅原さんってなんでこんなに天使なんですか？？(困惑) (2019年3月10日 0時) (レス) id: 5256b9caf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。 | 作成日時：2018年10月2日 0時
