64 ページ18
これ以上Aの仕事の邪魔は出来ない
と2人は名残惜しく抱きしめあってから
照は部屋を後にした。
かわいかったなーなんて思いながら
予約していたスタジオに向かう。
Aには言えなかったが
MVを撮った曲とは別にもう一曲
カップリング曲の振り付けを
担当することになったのだ。
揃えるところはビシッと
ラインが見えるように。
個々のクセを魅せる所は
目線がいくように。
照はいつも
フォーメーションから
細かい動きまで
こだわりながら作り上げていく。
しかし、今回は特別だった。
ファンのみんなも
ライブで動けるような
リズミカルな曲は
MEが作曲したものだった。
照はCDケース裏の文字を指でなぞる。
「ちょっとした合作だよな。」
先程の甘い時間を思い出し、
照は1人ニヤけた。
「もう時間か。」
時計はもう予約していた終了時間の
30分前を指していた。
進度は目標ラインまで到達している
ひと通りの動きを動画にして
スタジオを出る。
239人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:プポプポ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/homepupo/
作成日時:2020年4月8日 10時