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回想5 ミンソクside ページ47

ミンソク『昨日、ジュンミョナが慌ててオレに連絡してきたんだよ。
ジュンミョナだけじゃない。みんな心配してる。
Mメンバーだって、心配してるよ。
長男として弟達に心配かけないようにしてるんだろうけど、逆効果だよ。
Aが隠そうとすればするほど、みんな心配してる。分かってる?』

「…うん」

ミンソク『なら、いい機会だ。お前が抱えてるもの全部さらけ出せよ。
オレ達は仲間だろ?家族だろ?
だったら、隠し事なんてナシだ』




オレがそう言えば、Aはポツリポツリと話し始めた




「…最近眠れないんだ。
寝ようと布団に潜っても、悪いことばかり考えちゃって…
幻聴までは行かないけど、ペン達から言われた言葉が脳裏を横切るんだ」



過去に韓国と日本の間で色々あった

そのせいか、そう言う教育を受けて来た韓国人は、日本を、日本人をよく思っていない人も多い

かく言うオレも、昔は日本をよく思っていなかった時期もあった

でも、Aと言う日本人を知って、考え方は変わった

しかし、変わっていないペン達も多いだろう

そのせいで、Aが日本人だと公開されて以降、Aへの誹謗中傷が多くなった

オレ達の前では大丈夫だと言うAだったが、大丈夫ではなかったと言うことだった




「そのせいか、食事も喉を通らなくて…」




元々小柄なAだが、久々に見たAは一回り小さく感じ、線が細くなったようにも見えた




「そんな毎日が続いて、次第に何でオレばっかりって思うようになって行って、そんな風には思っちゃう自分がイヤになって…」




Aが直接何かしたわけじゃない

でも、責められる毎日

そりゃ、イヤにもなるだろう




「ちらほらオレを応援してくれるペンもいたけど、その子達までオレのせいで肩身が狭い思いをしてるのかなって思うと、いてもたったも居られなくて…
いっそ、EXOから去った方がみんなのためなんじゃないかって…」




まったくAのペンがいないワケではなかった

そのことに少し安心し、喜んでいたAだったけど、追い込まれていたAは、全てを悪い方に考えてしまうようになっていたようだ

けど、さすがにEXOを去ろうとまで考えているとは思わなかった

それを聞いて耐えられなくなったジョンインとセフンは、Aを引き止めるようにAに抱きついていた

チャニョルはそこまで追い詰められていたんだとAを思って涙し、ベッキョンとギョンスは頭を抱えていた

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作者名:るーくす | 作成日時:2018年12月30日 1時

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