EXOの長男 1 (ページ14)

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回想1 ベッキョンside ページ14

昔から歌うことが好きだった

だから、将来音楽関係の仕事に就きたいと、音楽大学への進学を決めた

そして、音楽大学への受験日当日

大学へ向かっている途中に、突然声をかけられた

「アイドルに興味をありませんか？」

ふざけてるかと思った

けど、よくよく聞いてみれば、あの大手芸能事務所S.M.entertainmentだと言うじゃないか

まさか、そんな所から声をかけれるとは思わなかった

だから、オレは素直に受けたんだ

こんなチャンスは二度と来ないだろう、と…

そこからはトントン拍子に話が進んで行った

オーディションに受かり、レッスンを受けているとオレと、オレと同じ時期にオーディションを受けて受かったジョンデは呼び出された

何事かと思う間もなく、近々デビューする予定の候補メンバーに合流しろとのことだった

ﾍﾞｯｷｮﾝ『え？』

耳を疑った

デビューするメンバーに合流！？

いくら何でも早すぎやしないか！？

ジョンデも目を丸くしていた

ﾍﾞｯｷｮﾝ『聞き間違いじゃないよね？』

ｼﾞｮﾝﾃﾞ「…うん」

メンバー達とさっそく合流

ここに同じ境遇のジョンデがいなかったら、アウェイ感に耐えられなかったと思う

それでも、少しはアウェイ感を感じていた

でも、それを早く消し去ってくれたのがAヒョンだった

「ハジメマシテ。オレはA。
日本人だから、韓国語がまだ不慣れなんだ。
聞き取れなかったらゴメンね？」

ヒョンは、ダンス未経験だったオレ達に
“オレもダンスが苦手だから付き合わせて”とか
“オレもボーカルだから、一緒に発声練習するよ”
と、いつも付き合ってくれた

オレ達は一番最後に合流したから、デビュー曲のレコーディング、ダンス、ティーザーの撮影と目まぐるしいほど忙しかったけど、いつもそばにヒョンがいてくれて、時にはメンバーとの仲も取り繕ってくれた

だから、短い期間でメンバーと早く打ち解けられた

今こうしてEXOのメンバーとしてやっていけてるのも、ヒョンがいてくれたからだと思ってる