26話 リス ページ32
吹雪の動きに、ちゃんと付いていけてる染岡。
壁山「特訓の成果が出てるって事っスか?」
栗松「じゃあ、俺達も速くなってるでヤンスか!?」
財前「なってるなってる!あたし保証する!!」
染岡の眼を見張る成長に、嬉々とする一年組。
確かにこれは…次は、
染岡「おらぁッ!!」
吹雪「ッ!!」
染岡のスライディングが、吹雪から遂にボールを奪う。
染岡「どうだ!!」
吹雪「やるね…」
東雲「(ハッ」
吹雪がマフラーに手を当てる。
つまり…
アツヤ「やるじゃねえか!!」
アツヤだ。
アツヤ「少し舐めてたぜ…そうじゃなきゃ面白くねぇ!!」
染岡に追いつき、焦った染岡はすぐにシュートする。
シュートは外れ、ボールポストに当たった。
瞬間、雷門イレブンから残念そうな声が漏れる。
アツヤ「貰ったァ!!!」
アツヤがシュートしようと動く。
そこへ、染岡が立ちはだかった。
染岡「行かせねえぞ!!」
アツヤ「(フッ …!!…チッ…」
東雲「?」
アツヤは前方に何かを見つけ、舌打ちをして吹雪に変わる。
その瞬間、染岡に取られてしまった。
…リスか
吹雪「クァ…ッ!!」
尻餅をつく吹雪。
吹雪がゴールに眼を向けた時には、染岡がシュート体制に入っていた。
そのまま、染岡はシュートする。
柔らかく青色を纏ったそのボールは、ゴールに綺麗に入っていった。
染岡「見たか吹雪!!」
ドヤ顔でガッツポーズしながら言う染岡に、みんなが賞賛の声を上げる。
そんな中、僕は吹雪に向かって歩いていた。
吹雪「…今日は僕の負けだね」
東雲「お前、アツヤの時でも優しいんだな」
小さく呟いた吹雪に話しかける。
すると、吹雪はニコッと笑った。
吹雪「僕は手加減していないよ。勿論アツヤもね!勝ったのは、染岡君の実力だよ。」
東雲「…リス。だろ?」
吹雪「!!」
何の気もなしに優しい嘘を並べる吹雪に、フッと笑って言う。
そしたら、吹雪は目を見開いた。
吹雪「…知ってたんだね」
東雲「まあね。見てりゃ分かるよ」
僕達は、何も言わずにリスが登った木を見上げていた。
ー次の日ー
学校の空に渦巻く黒い雲。
それを見て、雷門イレブンは表情を険しくする。
鬼道「円堂!」
円堂「とうとう来たな…」
そこに現れたのは勿論…エイリア学園である。
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杳覇(プロフ) - かんきさん» ありがとうございます! (9月1日 0時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
かんき - 白りゅうコメΓおもしろい (8月31日 23時) (レス) @page6 id: 1055dbe400 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 阿修羅さん» はじめまして。コメントありがとうございます! わ〜〜そうなんですか!? 恐縮です、ありがとうございます…! ご愛読頂けて本当に嬉しいです、これからも精進していきます🙇♀️ (2022年5月7日 20時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
阿修羅 - はじめまして!この小説とっても好きです。何回も読んでます。この小説作ってくれてありがとうございます(*'▽') (2022年5月7日 18時) (レス) @page9 id: fe9d7705f3 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます。三話にて記述しております。 (2021年7月11日 18時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラノ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時:2017年9月8日 18時