[yftm] 重い罪 ページ14
ようへい先生視点
「ともたか…ともたかを抱きたい」
そう言ってしまった俺の一言が原因で
「…」
俺たちの関係は崩れはじめた。
「もう、我慢できない」
俺が言わなければ、
ずっと変わらないままで居られたのに
「…そう、ですか」
彼にはもう、相手がいるのに
これは俺が犯した罪。
* * * * * *
俺は、ともたかに馬乗りになり
ぐ、と胸ぐらを掴んでいる。
しん、とした室内に
雨の音が良く響いた。
「それは、俺じゃないとダメですか？」
表情を変えず、ともたかは言う。
静かな声だったが、
室内の空気を凄く震わせた気がした。
「…当たり前だろ」
頭が回らない俺はやる気満々のようで、
今すぐにでも襲いかかろうという意思が
全面にでていた。
「俺だったら、
好きな人にこんな乱暴なことしませんけどね」
そっと胸ぐらを掴んでいた手に
触れられる。
…何も言い返す言葉がなかった。
「ようへいくんはただ余裕がないだけですよね？
それに、俺にはもう相手がいます
それは、ようへいくんも知ってますよね
でも欲は溜まっていくから
手を出しやすい位置にいた俺に手をだした
そうですよね？
俺は…いいですよ、別に
ようへいくんが満足するならそれで」
冷たい目が、
『本当は抱かれたくないんですけど』
と言っていた。
「ち、ちが…」
ハッキリは否定できなかった。
最近は色々溜まっていてイライラしていた。
欲を存分に出したいと、
誰でもいいからと、
そう思っている自分は少なからず居た。
「この前、ようへいくんが酔っ払ってた時
誰でもいいから、一回やりたい、
ともたかやらせて、って
言ってたんですよ？
まぁ酔っ払ってたから
仕方ないと思って、適当に流しました
でも今は…酔ってないですもんね」
そう言われ、ドン、と全身に
重い何かがのしかかった。
罪悪感…？絶望感…？
よく分からない。
ただ、重くて重くて辛かった。
「ごめん…」
それしか言えなかった。
その日は一言も喋らずに、終わった。
しかしともたかは、
次の日からは何事もなかったように
接してきた。
いつもの明るい表情で。
あのときのことは
無かったことにしようと言っているようだった。
それが逆に俺を突き放しているみたいで
苦しくて堪らなかった。
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ちぃ(プロフ) - はじめまして。そして完結&お誕生日おめでとうございます…！更新されるの毎日ワクワクしながら読ませて頂きました…！全部大好きです！！続編全力でお待ちしております！本日はステキな1日になりますように！ (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 855d50c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - いつも楽しみに更新を待ってました(*´ω｀*)そして！お誕生日おめでとうございます！短編集にたなとま多く取り入れようかな…笑 続編待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: d70a483de9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今まで更新ありがとうございました！そしてお誕生日おめでとうございます！素敵な一日になりますように…！絶対はじだい小説描きますので！続編を待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: 0a2930288c (このIDを非表示/違反報告)
なすび - 玉ねぎさん» 素敵なリクありがとうございました！ヤンデレ書くの下手なのですが…喜んでいただけて嬉しいです！また書きますね！これからもどうぞ宜しくお願いします〜！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
なすび - あやさん» 本当ですか！？嬉しいです！はい！ありがとうございます！いつでもお待ちしております！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすび | 作成日時：2019年7月1日 2時
