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大山 Aという人物は特に目立つようなこともなければ、地味な訳でもない何の変哲もない
そんなJKに必須なものと言えば、スマートフォン。
どこか既視感を感じる着慣れない謎の服はさておき、その下はいつも通りの黒いセーラー服、高校の指定制服だ。
胸ポケットからスカートのポケット、収納できるあらゆる場所を探したがお目当てのものは見つからない。
発狂したくもなるだろう。
『スマホがないってめちゃくちゃ不便すぎない?!』
今更気づいたのかって話だ。
日頃からどれだけスマホ中心の生活を送っていて助けられているのか、本当に今更ながら気付かされた。
お気に入りだった猫耳ケースを瞼の裏に浮べた。
感謝の言葉を述べたら出てきてくれないかな。そう思ったが無理な話だと自分自身を笑った。
『それよりもスマホが無い今、現在地を知るために必要なのは自分の足.........動くのめっちゃ面倒臭いけど背に腹はかえられないか』
隙間の空いている扉に手をかけ開いた私は、真っ暗な夜の中徘徊し始めるのだった。
『お願いだから絶叫系はやめてくれッ』
雰囲気的にホラゲー感が漂うため、身体にゾクゾクと鳥肌が立ったのは内緒だ。
***
コツコツ、と自分の足音だけが響いた。
これがだんだん2つの足音になるってのはホラー映画とかでよくあるやつ、そして私がめちゃくちゃ嫌いなやつ!
誰かいるのが音で分かっているに怖くて振り返れないとか、振り返っても誰もいないとか。
考えるだけで恐怖が勝ってきて足がすくむ。
............ストーカーって考えもあったが。この場所的になかなかありえない。
『......あ〜せめて抱きしめられる癒し的な何かが欲しッ...!!』
言いかけた言葉と足が止まってしまった。
辺りは静けさをまし、私はとあることに気がついた。
それは自分が先程しでかしてしまったこと。
自分よ、フラグおつ。
再び歩き始めれば自身のローファー独特の音に加え、足音がもうひとつ。
知らない足音にはコツンコツンと杖をつくような音も聞こえてきた。
お願い、ここで死にたくない。
ここで死ぬ運命では無いと私は思います!!!
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白凪(プロフ) - さやたんさん» イラストの方から飛んできてくださりありがとうございます!!結構な自己投影(美化)作品となっているため、面白みが感じられないかと思いましたがそう言ってもらえてとても嬉しいです!!亀更新ですが頑張ります!!(ちなみに推しはレオナなのです.....!) (2020年8月7日 7時) (レス) id: 03f781a71d (このIDを非表示/違反報告)
さやたん - 白凪様の絵を見てたら。こちらの小説があると知って飛んでまいりました。凄い面白いです!!!更新頑張ってくださいー推しって誰ですか? (2020年8月6日 23時) (レス) id: 3595494de5 (このIDを非表示/違反報告)
白凪(プロフ) - 「 」さん» ゆっくりだけど書いていきます!! (2020年8月4日 22時) (レス) id: 03f781a71d (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - つ、続きが……気になりすぎる…… (2020年8月4日 22時) (レス) id: e81c17c75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白凪 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hsn145sfam1/
作成日時:2020年8月4日 21時