【ツイステ】UNiSON

＊ ページ13

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「...起きてください」


『んん...』




誰かに体を揺さぶられる感覚で目が覚めた。
膝に埋めていた顔を上に向けると、シャンデリアの光を遮るようにして学園長が立っていた。





ｸﾛｳﾘｰ「シェーンハイトくん......ポムフィオーレの寮長から事情は聞いています。


具合はどうです？
大丈夫そうならこのまま式に参加してもらいたいのですが」




『え、と。体調は大丈夫です』





目が冴えてくると可愛らしい小動物が学園長の腕の中で暴れているのが見えてきた。青い炎が頭に見えることから、グリムなのだと分かった。うん、グリム可愛いわ。




学園長の隣にいる式典服はきっと監督生と呼ばれることとなる子だろう。



性別が凄く気になるが、優しい心の持ち主の女の子だったらいいなぁと個人的に理想を抱いていたりする。





ゲーム内では性別はプレイヤーによって変わるため、性別はおろか、見た目の設定もされていない。そこは皆様のご想像にお任せします、と言ったところか...。




お顔が気になるのにフードで隠れていて、監督生のお顔は拝めなかったのがとても残念だ。


あとでじっくりお話が出来たらいいなぁ。





ｸﾛｳﾘｰ「では式を続行しますので、私の隣にいる彼に続いて闇の鏡の元へ行ってください」




学園長の目線を辿れば、その先にあるのは素敵な鏡。


「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰？」と、1度は言ってみたくなるあのセリフで有名なあの【闇の鏡】であった。





監督生が恐る恐る近づき、闇の鏡の前に立った。

ああ、ついにこの時が来た！






闇の鏡「汝の名を告げよ」


ﾕｳ「ユウです」




聞こえてきたのは予想していたようなソプラノ・アルトボイスでは無く、ちゃんと声変わりを経験した男性の声だった。




監督生と仲良くなれる可能性が下がった。だが、声的に優しそうなので絡みやすそうではある。




一か八か、勇気を振り絞って話しかける価値はあるよね！監督生と仲良くなっとけば推しとも絡めるだろうし！





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