* ページ12
.
緊張や不安を沢山感じると体調不良になりやすい。
普段からよくこのせいで学校を休んだり、早退したりしたものだ。
募りに募った気持ちが押し寄せて表に現れ始めたと言うこと。正直立っているのも辛くなってきて、目眩が起きる。
『...ッごめんなさい』
クラっと来たためバランスが取れず、先程の獣人さんにしがみついてしまった。
「チッ.......お前辛そーだな。
仕方ねぇからその辺に座ってろ」
壁際まで支えて歩いてくれた彼に少し前ちょびっとだけ抱いた恐怖を申し訳なく思った。
彼は私を座らせると近くにいる寮長に声をかけてくると言い行ってしまった。
その先にいた寮長って多分ヴィル様だよね?
なら、安心だ。
そう言えばありがとうって言い忘れちゃった、今度あったらお礼しなきゃ...。
意識をシャットダウンさせようと瞼が重くなり始めた。
膝を抱え込み自分の体温を感じて安心してきたからだろう。
大丈夫、大丈夫、と腕をさすりながら深呼吸を繰り返し意識を保つことにした。
?「ちょっと、アンタ大丈夫なわけ?」
上から降ってきた声に埋めていた顔を上げると、自分のフードの隙間から薄紫色をした毛先が見えた。
まさかのヴィル様登場ってことね...やば。
ヴィル「アンタ聞いてるの?」
『すみません。緊張で少し目眩がして...』
ヴィル「そう...なら深呼吸は大事ね、続けなさい。リラックスするのよ」
ヴィル様はその場にしゃがみこみ私の背中をさする。
優しい人なんだなとさすってくれている手の体温を背中に感じた。
学園長が戻る頃には体調もきっと良くなっているだろう。
.
263人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白凪(プロフ) - さやたんさん» イラストの方から飛んできてくださりありがとうございます!!結構な自己投影(美化)作品となっているため、面白みが感じられないかと思いましたがそう言ってもらえてとても嬉しいです!!亀更新ですが頑張ります!!(ちなみに推しはレオナなのです.....!) (2020年8月7日 7時) (レス) id: 03f781a71d (このIDを非表示/違反報告)
さやたん - 白凪様の絵を見てたら。こちらの小説があると知って飛んでまいりました。凄い面白いです!!!更新頑張ってくださいー推しって誰ですか? (2020年8月6日 23時) (レス) id: 3595494de5 (このIDを非表示/違反報告)
白凪(プロフ) - 「 」さん» ゆっくりだけど書いていきます!! (2020年8月4日 22時) (レス) id: 03f781a71d (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - つ、続きが……気になりすぎる…… (2020年8月4日 22時) (レス) id: e81c17c75a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白凪 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hsn145sfam1/
作成日時:2020年8月4日 21時