名探偵の弟は特一級異能力者らしい

名探偵の弟は捕まえるらしい ページ34

俺は外套をはためかせる

警察は俺の異能でこっそり隠す

昼間の男達がやってきたのを確認して俺は姿を隠す

「此処か、豪華な家だな」

「ああ」

恐らく辻村は気がついてないかもしれない

男達が扉を開ける瞬間に自動ドアの様に開ける

「え……」

「早く入れよ」

「お、おう……」

違和感を持ちつつも男達が入っていくのを確認して窓から侵入する

男達は辻村の部屋の前にいる

「え」

『今晩はお嬢さん、貴女の身に危険があるので攫いに来ました』

そういえば露骨に驚いている顔の辻村

『ふふふ、おいで』

そういえば恐る恐る俺を警戒する

「此処だな」

わかりやすい声が聴こえて辻村も状況に気がつく

『さあ』

「……貴方は」

焦れったくて腕を引くと入ってきた

「な、お前は！？」

『二十面相ですよお兄さん……これまで様々な女性や子供を攫ったそうですね。許せないですよ』

そう言って指をさし

『まあでも残念ながら“貴方がたは捕まってるよ“』

そう言った瞬間警察がやって来た

「え、え、え！？」

『さて、俺たちは逃げましょうか。御手をどうぞ？』

「待て！二十面相！」

外套をはためかせてそっと呟く

『”君達は俺を捕まえれないよ“』

そう言った瞬間、俺たちは辻村の車の前にいた

今回は成功だな

男達が攫った人の資料も置いといたらあとは警察に任せるか

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