ピンクレモネード。2《 iw × sk 》

Episode : 056 ページ6

･



......で、結局、佐久間と康二は秒で当てられて俺らのクラスは負けた。てかA組の目黒が圧倒的に強すぎて、2年A組が勝ち上がった。てかアイツがヤバいんだって。サッカーもエースなだけあってバンバン点数決めてたし、バスケもバスケ部のしょうたとふっかに張り合ってたし。

ドッジボール終わって佐久間のところに目黒が謝りに来てたけど、佐久間は全く気にしてない、というか「めめ、超イケメンだった！」なんて興奮する始末で、なんだかちょっと悔しかった。

気がつけばあっという間に残りは二人三脚とリレーのみとなった。俺は結果発表のための点数の集計の手伝いをテントでしていると、ちょうど二人三脚が始まり顔を上げた。そこには、康二にほぼ引っ張られながらも必死に足を動かす佐久間が見えた。どこに居ても目立つピンクの髪に、この時ばかりは感謝した。そして、無事にゴールを見届けているとリレーの招集がかかったので、ゴール付近を通って向かった。



kj「あ！照にぃ！今の見てた?!」

iw「康二、お疲れ。見てたよ、頑張ったな」



ちょうど康二が声を掛けてくれたので立ち止まると佐久間の姿がない。辺りを見ると、座り込む佐久間が見えた。俺が探してることに気がついた康二は、わざと「佐久間くんもめっちゃ頑張ったやんな！」と俺の肩を掴む。



iw「......うん。練習した甲斐あったな。マジでお疲れ」

sk「......っ、ありがと」

kj「あ、照にぃもうリレー集まってるんとちゃう？」

iw「おう、頑張ってくるわ」

kj「照にぃファイトやで！！！」




佐久間はなにか言いたそうにチラチラ見ていたけど、生憎時間になってしまったので俺はそのままスタートラインへと向かった。



･

Episode : 057→←Episode : 055

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す