ただ君を見つけただけ。《 hk × kt 》

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『.........ん、...あれ？』


「けいと！大丈夫？」


『あっと......これは、俺は...？』


「バッテリー異常だって。すげぇ熱かったもん」


『あぁ！すみません......』






起き上がったけいとくんは、いつも通りだった。

どうやら時々こういうことがあるらしい。慧さんがいなくなった後は無理に冷やさなくてもしばらく電源が落ちれば勝手に冷めて再起動するらしいけど。





『ご迷惑おかけしてすみません』



「いや、俺はいいんだよ。ただちょっと驚いただけだから」



『このところ頻繁にこういうことがあって......あはは、もう古くなってきたのでしょうか？』




「アンドロイドだもんな。そりゃいつかはね」




『.........そう、でしょうか？』




「え？」









突然のことにけいとの方を見ると、彼は伏し目がちに呟く。







『私は、ある人からアンドロイドに終わりはない、と言われたことがあります。

壊れたら直して、壊れたら直して......





永遠の命だと、言われました。


そんな私にも、終わりはあるのでしょうか？』






いつになく、真剣で。

いつになく、寂しそうで。






そんな姿を見ていたら、胸が苦しくて苦しくて仕方ない。



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