華になる！《 Kairu.Tamura 》 (ページ41)

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海琉くんと2人きりの車内。

急いでいたから、髪の毛も巻いてないし、メイクも雑。というかさっき寝起きのパジャマ姿見られているんだったと思うと、物凄く恥ずかしい気持ちでいっぱい。

「......Aさん？」

『はいっ...！』

「あははっ、なんでそんなに緊張してるんですか？」

楽しそうに笑う海琉くんの笑顔にどきっとした。でも、私は隣にいていい人じゃないから......せっかく海琉くんがいるのに、しゅんと落ち込んでしまう。海琉くんはそんな私に優しく話し掛けてくれる。

「......本当は、あの時にちゃんと話すべきだと思ったんですけど、行けなくてごめんなさい」

『そんな、ていうか私こそ......全部投げ出しちゃって、ごめんなさい。もう、『華』でなんていられないですよね...』

「そんなことないよ。それを、伝えたかったんだ」

真っ直ぐに強い力で海琉くんが言うから顔を上げたら、海琉くんはニコッと微笑んだ。

「__________......やっと見つけた、俺だけの『華』なんだから」

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