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#033 ページ33




「......あ、いた!青木先輩どこ行ってたんですか?」

「んふふ、ちょっとね...お!尚大青のスーツかっこいいじゃん!かわー!海琉はシルバーなんだ、かっこいい!」

「ありがとうございます......あの、Aさん見てませんか?」

「いるよ!ほら!」



青木先輩がそう言って振り返ると、ほかのみんなも一斉に振り返って私を見た。うう、どきどきする...と思いながら近づいていくと、なぜかみんな黙っていた。どうしよう...せっかく青木先輩がやってくれたのに、似合わなかったかな...と不安になっていたら、海琉くんが目の前までやってきた。



『か、海琉く』

「......とっても、素敵です」

『えっ?!』

「Aさん、正しく『華』そのものですよ...みんな、美しすぎて、言葉にならないんですよ」


そう言われて恥ずかしくていたら、嬉しそうな青木先輩がやってきた。


「でしょ?!めちゃくちゃ綺麗じゃない?!やっぱり素材が良いと映えるんだよねぇ!しかも、海琉が好きなグリーンのドレスとか可愛くない?」

『あ、青木先輩っ...!』

「はい、よく似合っています」

「ほらね!Aちゃん、良かったね」



耳元でそう青木先輩が囁いてくれて、めちゃくちゃ嬉しかった。全部、青木先輩のおかげです...!心の中でお礼を言うと伝わったのかウインクする姿さえ様になる。こんな頼れる先輩に、いつか私も慣れる日がくるのだろうか?


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作者名:時雨 | 作成日時:2022年11月19日 10時

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