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#018 ページ18



ダンスレッスンとともに、ヘアメイクやドレスにも頭を悩ませていた。みんな、裕福な家庭育ちの人たちだから専属のヘアメイクさんやデザイナーさんなんかいるようで、華やかな話をしていた。それはクラスでももちろん例外ではなく、ダンスパーティー参加となるとそれなりに費用が重む。

どこで頼めばいいのかよく分からないし、どんなデザインを着たらいいのか悩んでいたレッスン終わり、青木先輩がニコニコで私の前に立った。


「Aさん!この後時間ある?」

『っ、はい!特に予定はないです』

「じゃあ今日これからお茶しよーよ!行こ!」


青木先輩に手を引かれて歩いて行って、大きなリムジンに乗せられる。見たことくらいしかなかったその高級車に緊張しっぱなしで連れて来られたのは、大きなホテルのような外観の建物の前だった。


『青木先輩、ここは...?』

「ここはねぇ、俺の家だよ!俺の部屋で、お茶してゆっくり話したいなって思ってね!」

『えっ?!あ、青木先輩のお家で、ですか...?!』



やばい、めちゃくちゃ緊張してきた...と思っていたら、青木先輩はニコニコ微笑む。まるで、私の心の内を見ているかのように。





「ドレス選び、一緒にしよ?」






......この人は、天使か女神の生まれ変わりなんじゃないでしょうか?


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作者名:時雨 | 作成日時:2022年11月19日 10時

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