華になる！《 Kairu.Tamura 》 (ページ13)

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「ふふっ、海琉も尚大もずっと可愛がってた後輩だから、2人と一緒にダンスパーティー出れるの、俺すっごい嬉しい」

「僕もです！ダンスパーティー初めてなので、いろいろと教えて頂きたいです」

「最初に踊ったら後は自由行動だから、そんなに緊張しないで大丈夫だと思うよ」

3人は普通に話しているだけのようだったので、タイミングズラして帰ろう、と思っていると、不意に青木先輩が「ねぇねぇ」と話し出す。

「そういえば、1年の『華』の子......Aさん、だっけ？めっちゃ可愛いよね！めちゃくちゃ髪とか肌綺麗だし、美容トークしたぁい」

「え、ああ......青木先輩なら、喜ぶと思います」

「青木先輩なら、って酷くね？それ俺のこと言ってるでしょ」

「そんなことないです、けど」

表情が見えないけど、なんとなく海琉くんと尚大はトゲのあるような言い方をしてるように感じる......。

「海琉も尚大もAさん取り合ってケンカとかダメだよ？2人とも、一応『顔』なんだから、スキャンダルも気をつけないと」

青木先輩?!そんなんじゃないですからね?!

取り合ってるなんてとんでもない...！と心で突っ込んでいると、穏やかな海琉くんの声がしっかりと聞こえた。

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