ロマンスが降り注ぐ。《 Koki.Kuroda 》 (ページ19)

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#019 ページ19

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「ワタおっせーし...って、あれ？Aさん！」

「なんだ、Aさんと一緒だったから遅かったのね」

「おう！ついでに、ボディーガードしてきましたぁ！」

『ちょ、ちょっと渉くん...』

教室に戻ると、黒田くんと檜山くんは既に着替え終わって窓に寄りかかってお喋りしていた。渉くんは、あの後また絡まれないようにってわざわざ更衣室の前で待っていてくれたので、一緒に戻ってきた。ボディーガードなんて変なこと言うから止めようとしたら、黒田くんの眉間に皺が寄る。

「ボディーガードぉ？」

「隣のクラスの子たちに絡まれてたのよ。ほらあの、檜山と黒ちゃんのファンの」

「げ。マジ？災難だったね、Aさん」

『全然です！話掛けられただけで、別になにかされたとかでは』

スっと私の目の前まで歩いてきた黒田くん。そのまま、私と目を合わせながら、頭を撫でる。

「困らせてごめんな......今度、なんかされたら言って？絶対助けるから」

__________......な、なにこの少女漫画みたいなシュチュエーション...！

どきどきしすぎて声が出ないので、何度も必死に頷いたら、楽しそうに笑った。

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