ピンクレモネード。《 iw × sk 》 (ページ47)

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Episode : 047 ページ47

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夏休み明けに髪色が変わった奴らなんて学年にたくさんいるのに、断トツで話題になったのはピンクの髪色になった佐久間だった。

だって、めっちゃ目立つし、めちゃくちゃ似合いすぎて一瞬気がつかなかったもん。なにより、真っ白な肌に溶け込むピンク色が似合いすぎて、佐久間に対する周りの反応は驚くほど変わり、彼の周りには彼の気を惹こうとする奴らが集まり出した。

しかし、囲まれてる当の本人はと言うと。

sk「......っと、その...あの...」

陰キャで人見知り。元々佐久間ってそうだから、きっと話すのも苦手だし、勇気のいることだと思う。それに、佐久間の周りにはいつもラウールや目黒、阿部がいるからかあまりなかったが、いないのを狙ってここぞとばかりに話しかけるせいで、かなり戸惑ってしまっている。

kj「もう！こんな時ラウールはどこいっとんねん！」

iw「......キツい、よな」

助けたいけど、いきなり出て行っても周りのヤツらからしたら何？ってなりそうだし......と、迷っていたら、一瞬、顔を上げた佐久間と目が合った気がした。だけどすぐに俯いてしたったから、俺の自惚れかもしれない。

それでも。

kj「......照にぃ？」

俺が立ち上がって佐久間の方へと歩いていく。そして、その佐久間を取り囲む塊に向かって「おい」と声を掛けた。

俺には、『助けて』って、言われた気がしたから。

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