Episode : 005 ページ5
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集会が終わってクラスに戻ったら、今日はもう終わりらしかった。そのまま、部活へ向かうやつもいれば遊びに行くやつもいたり、バラバラだ。俺も康二とクラスを出ると、そこにふっか、しょうた、舘さんの3人がいた。どうやら、俺のことを待っていてくれたらしい。
kj「3人は同じクラスなんやてな！いやぁ、ゆり組はすごいわぁ」
dt「ある意味運命かもね」
nb「涼太、そういうこと軽々しく言うなって」
fk「俺ら今からファミレス行こうぜって話してたんだけど、照も行くっしょ？」
iw「いや、俺康二の手伝いするから」
kj「......照にぃ〜！！！」
どうせ暇だし、今月金欠なんだよな。そう思って断ると康二がガバッと抱きついてきた。その拍子によろけて、後ろを通ろうとした誰かにぶつかってしまった。
iw「ごめん！大丈夫？」
sk「......っ、あっ...」
fk「......あ、お前...」
ぶつかった相手は佐久間だった。オドオドと肩を縮こませて、視線を彷徨わせる。黙り込んでしまった彼に、ふっかとしょうたが「え？無視？」なんて囃し立て始める。
俺がもう1回謝ろうと口を開こうとしたら、グイッと佐久間が誰かに引っ張られ、俺らの前に長身の男が立った。
ru「ちょっと！佐久間くんに何してんの?!」
nb「は？そっちが何も言わないからだろ」
sk「ら、ラウ、違うの、あの」
ru「行こ、佐久間くん」
fk「はぁ？おい」
iw「いいよ。やめとけ」
歩いていく2人を引き止めようとするふっかを止めると、階段の前で俺らをじっと見つめる2人がいた。1人はさっき康二が手を振っていた相手、そして。
fk「......んだよ、あいつ阿部派かよ」
dt「照と同じクラスだったんだ」
iw「......みたい、だな」
nb「つーか何も言わねー向こうが悪いんじゃん！意味わかんねぇ」
アホらし、行こ、と歩き出す3人とは別方向に俺と康二は歩いて行った。ふと、振り返った時に佐久間もこっちを向いていて、目が合ったんだけど、どうしていいか分からずに俺はすぐに逸らしてしまった。
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年10月24日 0時
