ピンクレモネード。《 iw × sk 》 (ページ38)

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Episode : 038 ページ38

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佐久間との秘密の時間となったベランダは、俺にとったら大きな1歩だった。

テスト勉強してるから週に1回くらいのペースだったけど、むしろ充分過ぎた。めっちゃ良い気分転換になったし。そこで話す佐久間は、文面でやり取りしてた頃よりも明るくて、表情もころころ変わるし、声デカいし笑

だけど、気になるのはやっぱり同じ寮にいる目黒のことで、一度聞いたことがある。

iw「......ねぇ、目黒急に来ることとかないの？」

sk「あ！それは大丈夫！めめには佐久間さん、アニメ見てて気が付かないから来る時は必ずLINEして！って言ってあるから！」

iw「そっか」

俺が責められたりなんか言われたりするのは全然いいんだけど、そこに佐久間がなにか言われでもしたら、すごく嫌だ。だから、俺の方も細心の注意を払いながらここに来ている。

まぁ、俺の部屋に来るのって康二くらいしかいないけど。

sk「あ！この前康二と岩本くんに教わったとこ、小テストに出ててさ、解けたよ！」

iw「マジ？よかったじゃん」

sk「うん！期末テストも結果出るように頑張るね！」

iw「......あぁ、だな」

もう期末テストは目の前まで迫ってきていた。

一時期、勝負事になっていたことさえ忘れていたけれども、自分で撒いた種なんだから、俺も中途半端にしてられないと思った。

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