Episode : 004 ページ4
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kj「いやぁ!照にぃと同じクラスになれて俺めっちゃ嬉しいねん!」
iw「俺も康二いて良かった。マジ話す人いないもん」
kj「照にぃたちは有名人やからなぁ!」
iw「理由になってねーし笑」
体育館に移動して、ダラダラと長い校長先生の話を聞いたり、新しい先生の挨拶を聞いたり、正直飽き飽きしていた。もう最初から、席も番号順っていう決まりが破綻している。だから俺も、この向井康二といる訳なのだが。
kj「今日これ終わったら帰れるやん?照にぃはどっか行くん?」
iw「特に予定ないけど」
kj「俺はなぁ、写真部で昨年度のデータとかまとめなあかんねん」
iw「......え?俺行かないよ?」
kj「まだ言うてへんやないかい!」
小声でそんな話をしながら笑っていると、いつの間にか壇上には生徒会長が立って挨拶をしていた。
「......今年度もご協力のほどよろしくお願いいたします。そして、次期役員ですが、現在生徒会長2名の立候補を頂いております。現在もまだ受け付けておりますのでご希望の方は...」
kj「ほかは立候補せんやろうなぁ。あの2人に並べる人なんて居らんもん」
iw「だな」
康二と話しながらふと視線を彷徨わせると、前の方に見えた佐久間の後ろ姿。両隣の長身の2人と楽しそうに話す姿に、ちょっとだけいいな、なんて。
kj「......照にぃ、どこ見てるん?」
iw「なんでもない」
kj「あ、めぐきゅん!」
顔の広い康二は、佐久間の隣にいる長身の1人に手を振った。彼は康二を見て手を振り返すけど、俺がいるのが分かると一気に不機嫌そうな顔をした。
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作者名:翠恋 | 作成日時:2021年10月24日 0時