#031 ページ31
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鏡の光が消えたとともに、訪れたのは静寂。
康二を抱き締めたまま、もう一度名前を呼ぼうとしたら誰かに後ろから思い切り蹴り飛ばされた。脇腹を抑えて顔を上げれば、そこには楽しそうに笑うラウールが俺を見下していた。
ru『きゃははははっ...！これはやられたなぁ......お前、まだ諦めてなかったようだな？』
fk『いいとこ邪魔してくれやがって......なぁ？康二』
kj『......め、め...なん、で』
mm『ゴホッゴホッ...康二に、そんなこと、させっかよ...』
iw『お前、自分がどうなるか分かってんの？』
ru『......康二くん、めめのこと、地下牢に連れて行ってくれるかな？......康二くん？』
ラウールの言葉に、康二は返事をしなかった。どうしたのかとみんなが康二の方を向くと、康二は動揺していた。深澤が『康二？』と声をかけると、我に戻ったように返事をした。
kj『へ?!あ、ふ、ふっかさん！なんや?!』
fk『お前、ラウールの指示、聞こえなかったのか？』
kj『ご、ごめんやで！ちょっとボーッとしてもうたわ！あは！』
なんだか様子がおかしい。そのまま何事もなかったかのようにニコニコしたまま俺の方へと歩いてくる康二に、違和感を感じる。
......違う、違和感じゃなくて、これは。
iw『......っ、ふっか！そいつら止めろ！』
fk『は...？』
kj『めめ！逃げるで！』
mm『へっ......？うん！』
バッと思い切り俺に抱きついた康二がそう叫んだ。反射的に、俺は思いついたあのステンドグラスの部屋に飛んだ。誰もいない、月明かりの照らされた静かなこの場所で、抱きついたままの康二にそっと声を掛ける。
mm『こう、じ......？』
kj『ｸﾞｽｯ......ごめんなぁ、めめ...俺、なんで忘れてたんやろっ...ふぇぇ』
mm『......っ、俺の事、分かるの？』
kj『当たり前やん！目黒蓮......俺の、大事な恋人やろ』
涙でぐしゃぐしゃの顔を見て、名前を呼ばれて、俺まで泣きたくなった。
康二が、帰ってきてくれたんだって。
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翠恋(プロフ) - みょさん» みょさま、コメントありがとうございます！嬉しいかぎりです...！また別の作品も宜しければ読んで頂けると喜びます、ありがとうございました！ (2022年7月26日 5時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
みょ(プロフ) - ありえないくらい泣いてしまいました、、、めめこじまた出会えてよかった、、最高すぎました！！！😭✨ (2022年7月26日 3時) (レス) @page43 id: 6a1ddb5ea7 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - orange72019さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、めちゃくちゃ嬉しいです...！またどこかの作品でお会いしたらよろしくお願いします！！ (2021年12月5日 15時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
orange72019(プロフ) - 超泣きました………最高すぎます！！！！、 (2021年12月5日 10時) (レス) @page42 id: cdf058685f (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 桃色ウサギさん» 桃色ウサギさま、コメントありがとうございます！こちらこそ、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。また別の作品でお会いできるのを楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします！ (2021年10月18日 18時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2021年7月23日 23時
