甘くて、優しい。《 in × ar 》 (ページ4)

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告白② ページ4

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いのちゃんに連れられて、いつの間にか静かな教室に辿り着いた。ようやく手を離されて、手に残った温もりに、思わず寂しさを感じた。

......ていうか。あ！

『知念、置いてきちゃった...』

『あれ？もしかして、友達と一緒だった？』

『はい......』

『そっかぁ。ごめんね？でも、困ってたの放っておけなかったから』

そう言って、ぽんぽんって頭を撫でられて、嘘みたいに顔に熱が集まる。やば、と思った時には、いのちゃんが笑った。

『やば。めっちゃ顔真っ赤』

『す、すみません...！あの、ありがとうございました！』

恥ずかしすぎて、その場から走って逃げ出そうとした俺の手を、いのちゃんはまた掴んだんだ。

さっきと違って、どこか艶めきを纏った瞳。

そんな瞳で見つめられたら、余計に熱が上がってしまいそうで。

『ごめん...困ってたからなんて、言い訳なの。本当は、君と2人きりになりたかった。』

なんで？だって、今日はじめましてだよ？

こんな綺麗な人が俺と2人きりになりたい理由なんて...と、軽くパニックになりかける俺に、追い打ちをかけるように、いのちゃんはさらりと言ったんだ。

__________『大事にするから、俺と付き合ってほしい』って。

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