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「だーいちゃん」
『ん?』
「これ、どうしたの?」
『......あ、それ...』
あの後ご飯を食べて、お風呂を済ませるといのちゃんは手のひらになにかを載せてやったきた。
そこには、昼間に俺が頑張って拾ってきたボタンとかが載っていた。
『......拾った』
「もしかして、この為に下に降りたの?」
『......だって、なんかしたかったんだよ。今の俺は、なにも役に立ってないからさ...』
だんだんと語尾が小さくなっていくのは、もしかしたら呆れられると思ったから。
普通の体のいのちゃんからしたら、ボタンを拾うくらいたいしたことではないのだから。だから、なんとなく顔を見れなくて下を向いた。
そうしたら「だいちゃん」と名前を呼ばれた。
「ありがとう。俺じゃ見つけらんなかったからさ」
『......ごめんな?いつもみたいにいろいろしてあげられなくて』
「なーに言ってんの?俺は、だいちゃんが笑顔でいてくれればそれでいいんだよ?」
『だって、これじゃ、なんだかおんぶに抱っこされてるような気がしてて...』
「それはー...あれだよ。むしろ、今まで俺がだいちゃんに甘え過ぎてたんだよ。きっと、神様は俺にもっとちゃんとしろ!って怒ってるのかもね笑」
そう言っておどけながら言うもんだから、いのちゃんの優しさに胸が苦しくなった。
あぁ俺、この人の恋人で良かった、って、そう思ったんだ。
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翠恋(プロフ) - 名無しさん» 名無しさま、コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!またどこかの作品でお会いできたら光栄です、呼んで頂きありがとうございました! (2020年3月28日 7時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 完結おめでとうございます!小さくなった有岡くんを想像しながら読んでいました。世界観が優しくて、読んでいて癒されました^_^ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 2b47a80d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年12月12日 17時