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いのちゃんが通う大学と、俺の通う高校のちょうど間くらいの距離にある結構綺麗で部屋も広めのマンションにいのちゃんは一人暮らしをする。

春休みに入ってから、引っ越しのお手伝いに来たのはいいんだけど...




「...っもう!そんなにくっついてたら片付け進まないじゃん!」


「だってぇ、結局卒業式のあともお預けだったじゃん!」


「そ、それはっ...// いのちゃんが家族いるのにしようとしたからでしょ!//」




本棚に入れようとした本で後ろから抱きついていたいのちゃんの頭を思いきり叩くとようやく離れてくれた。

ったく...早く片付けていのちゃんとゆっくりしたいのに、俺の願いはどうやら聞いてくれそうにない。

本を棚に入れるとそのまま腕をひかれて、いのちゃんの上に覆い被さるような形になった。後頭部に手が回されてぐっと顔の距離が近くなる。




「...もう、片付け一旦中止っ!」


「い、いのちゃん...?!」


「1回圭人補給しないと、俺ぜんっぜんやる気でない」




そんな都合のいい理屈、通るわけないでしょ!

そう思っているのに、重ねられた唇を拒めないのはきっと、この前の罪悪感があるせいだ。

決して求めてくれるのが嬉しいとか、そんなんじゃないから。





「んっ...は、あっ...ちょっ、ここじゃっ...」


「...じゃあ、ベッド行こっか?」


「...ん、」




指先を絡めたまま、2人で真新しいシーツの上に飛び込んだ。飛び込んだせいで近くに重ねてあった本や荷物が音を立てて崩れて、思わず2人で笑ってしまった。

あぁ、こうして幸せが続いていくといいな。

いのちゃんがいてくれて、俺は本当に幸せだよ?

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あかり(プロフ) - 翠恋さん» すごく嬉しいです!!!楽しみにしてます^^ (2018年1月22日 7時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - けーた。さん» けーた。さま、コメントありがとうございます!長い間応援して頂けましたこと深く感謝致します。またこんないのけとちゃんたちが書けたらいいな、と思ってます。楽しんで頂けたならなによりです。これからもどうぞよろしくお願いします (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - あかりさん» あかりさま、コメントありがとうございます。また、長い間応援して頂けましたこと、心より感謝致します。番外編、ぜひ書きたいです!←他の作品が落ち着いた頃新作として出させて頂きたいと思いますのでその時までよろしくお願いします! (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます。…とは言いつつやはり少し寂しさも感じます;翠恋さんのお話でいのけと好きになった私なのでこちらのお話もとても楽しませて頂きました(*^^*)長い間の連載お疲れさまでした。これからも色々なお話を読ませて頂けるのを楽しみにしています* (2018年1月21日 16時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 完結してしまったぁぁぁぁぁ(泣)連載はじめの頃から読んでて、とても大好きなお話でした。感動のラストで、もうこのお話が読めなくなると思うと悲しいです…番外編で、大学生活とか、やってるふたりとか(言い方)、魅せてもらえたら嬉しいです (2018年1月20日 23時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2016年12月2日 23時

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