学校1の美少女は俺の彼氏だったりする ぱーと4

クリスマス･ストーリー やぶひか編 ページ1

光side



大学生になって一緒に暮らし始めた俺とやぶ

その2人のお家のリビングは、すっかりクリスマス一色に染められていた




小さなクリスマスツリー

リビングのドアには可愛らしいリース

ちょっと奮発して作った料理

おしゃれなグラスとアルコールのないシャンパン




お互い講義もあるから夜にゆっくりお祝いしようね





そう言って約束したはずだったから、講義が終わってすぐに帰って料理も頑張ったのに

それなのに







「__________むぅ、遅い...」





なぜか、夜の8時を過ぎても薮は帰ってこなくて

あいつの講義は確か5時までだったはず

それなのにLINEすら既読にならないなんて







「どこ行ってんだよ、ばか」





せっかく作ったのに

そう思ってせっかく注いだシャンパンを口に含もうとしたら、ようやく玄関の開く音が聞こえた





「ごめん、ひかる！」



「ホントだよ！遅いよやぶ！」



「思ってたより混んでて...ほら」



「えっ...？」






そう言って渡されたのは、可愛くラッピングされた大きめの袋

思わぬサプライズに驚く俺に、ふにゃって笑ってまた「ごめんね、お待たせ」なんて

怒る理由なんて、どこかに吹き飛んでった





「...うお、うまそー！さすがひかる！」


「の、残りしたらダメだかんね？」


「ひかるが作ってくれたんだから、残すなんてもったいないことしねぇよ」





向かい合うように座って、一緒に手を合わせる

「美味しい」を連発しながらどんどん口に運んでいくやぶに、俺の頬も緩みっぱなしだ

だから、横に置かれたやぶからのプレゼントは、もう少しこのまま取っておこう

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